日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
あるレッスンで、韓国語の先生から
「笑顔」に関するオノマトペをたくさん教えていただきました。
「こんなにたくさんあるんですね。」
最初は、どれも「にこっと笑う」
という意味なのだと思っていました。
でも、一つひとつ意味を見ていくと、
それぞれが描いている笑顔は少しずつ違っていたのです。
韓国語には、笑い声だけではなく、
笑顔そのものを描き分ける言葉があります。
방긋、빙긋、생긋、싱긋、씨익、そして 활짝。
今日は、そんな韓国語の笑顔を皆さんと一緒に
のぞいてみたいと思います。
방긋
口を少し開き、明るくほころぶような笑顔。
유치원에서 엄마를 발견한 아이가 방긋 웃으며 달려갔다.
(幼稚園でお母さんを見つけた子どもが、にこっと笑って駆け寄りました。)
会えたうれしさが、そのまま笑顔になったような場面が思い浮かびます。
明るさと愛らしさが自然に伝わってくる笑顔です。
빙긋
口をそっと開く、静かな微笑み。
할머니는 손자의 편지를 읽고 빙긋 미소를 지었다.
(おばあさんは孫からの手紙を読んで、静かにほほえみました。)
大きく笑うのではなく、心がじんわり温かくなったときに浮かぶような笑顔。
穏やかで、やさしい時間が流れているように感じます。
생긋
目元や口元がやさしく動く、親しみを感じる笑顔。
아이가 "고마워요."라고 말하자 선생님은 생긋 웃었다.
(子どもが「ありがとう。」と言うと、先生はやさしく微笑みました。)
相手を安心させるような、温かさのある笑顔。
私には、そんな場面がよく似合うように感じられました。
싱긋
目元や口元がふっとゆるむ、自然な笑顔。
눈이 마주치자 그녀는 싱긋 웃었다.
(目が合うと、彼女はふっと微笑みました。)
言葉より先に笑顔が気持ちを伝えてくれるような瞬間。
照れや親しみが、さりげなく表情に表れたような笑顔です。
씨익
口角をきゅっと上げる、少し意味深な笑顔。
친구들을 놀라게 할 생각에 씨익 웃었다.
(友達を驚かせようと思い、にやりと笑いました。)
「驚くだろうな。」
そんな気持ちが口元に表れたようです。
いたずら心や自信が少し混ざった、印象に残る笑顔です。
활짝
顔全体がぱっと開くような、満面の笑み。
오랜만에 가족을 만나 활짝 웃으며 안겼다.
(久しぶりに家族と再会し、満面の笑みで抱きつきました。)
활짝 は、もともと「大きく開く様子」を表す言葉です。
꽃이 활짝 피다
(花がぱっと満開に咲く。)
문을 활짝 열다
(ドアを大きく開ける。)
このように、笑顔以外にも使われます。
だから 활짝 웃다 と聞くと、
花が満開になるように、
顔いっぱいへ明るさが広がる笑顔まで思い浮かびます。
辞書を開く前の私は、どれも同じ
「にこっと笑う」だと思っていました。
でも、一つひとつの言葉を知るたびに、
同じ笑顔なのに、少しずつ違う表情が見えてきました。
明るくほころぶ笑顔。
静かに寄り添う笑顔。
親しみが伝わる笑顔。
ふっとこぼれる自然な笑顔。
口角を上げる意味深な笑顔。
そして、顔いっぱいに広がる満面の笑み。
一つの言葉を知ることで、
昨日まで同じだと思っていた笑顔が、
少しずつ違って見えてくる。
笑顔は一つではありませんでした。
だから韓国語には、こんなにもたくさんの言葉があるのでしょう。
そう思うと、誰かの笑顔を見るのが、少し楽しみになります。
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