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英語が好きだった私が,数学専門になるまで

Weekly Topic: What I enjoyed learning as a student

じゅんじ / John

■ 一番好きだったのは,英語

学生時代に私が一番好きだった勉強は,英語です。

今,数学を専門に教えているとお話しすると,
「学生時代から,数学が一番好きだったんですね」
と言われることがあります。

でも,実は違います。

当時,英語だけは授業の前に教科書を読み,
分からない単語の意味を調べるなど,
自分から予習をしていました。

部活動でも英語クラブに入り,
文化祭では英語劇にも取り組みました。

ラジオの「基礎英語」も聞いていたためか,
発音を褒めてもらうこともありました。

中学1年生の時には,英検4級も取りました。
当時の私にとっては,かなりの自慢でした。
ただ,英検を受けたのは,それが最初で最後です。
英語が一番好きだったのに,
資格だけを見ると,英検4級から一歩も進んでいません。

振り返ってみると,
英語は授業の中だけでなく,
自分から楽しんで学んでいた教科でした。

一方で,英語以外の教科は,
予習をした記憶がほとんどありません。
当時は,予習にあまり意味を感じていなかったからです。

数学も,
最初から特別に好きだったわけではありませんでした。

暗算が苦手で,
筆算をしながら,こっそり指を使って数えていたほどです。

ただ,高専に進んでからは,
物理や電気の学習で数学を頻繁に使うようになりました。

受験問題を解くためだけではなく,
現実の事象を表し,考えるために使う数学です。

その時,数学には,
学校の問題を解くだけでは分からなかった
別のおもしろさがあると感じました。

それでも,当時の私は,
数学を将来の専門にしようと考えていたわけではありません。

そんな私が,今では数学専門の家庭教師をしています。

自分でも,なかなかおもしろい変化だと思います。

■ 教え始めた頃も,英語が中心

家庭教師を始めた頃も,
英語を中心に教えていました。

自分が好きだった教科でしたから,
教えやすさもありました。

中学時代に教わった先生方の影響も,
大きかったと思います。

英語では,磯谷先生の説明がとても分かりやすく,
英文を区切り,単語の意味を確かめ,
文の構造を整理しながら,
意味を一つずつたどっていくことを学びました。

数学では,石田先生の教え方が印象に残っています。
答えだけを示すのではなく,
なぜその式になるのか,
どこからその考え方が出てくるのかを,
筋道立てて説明してくださいました。

振り返ってみると,
お二人に共通していたのは,
初めて習うことや難しいことを,
順序立てて整理する教え方だったのだと思います。

今でも,磯谷先生や石田先生から教わった説明の仕方を,
授業で使うことがあります。

多くの解説動画を見る機会がありますが,
お二人から教わった説明には,
独自の分かりやすさがあると感じています。

■ 数学専門になった理由

高校生に数学を教える機会が増えるにつれて,
私自身も,より丁寧に準備する必要を感じるようになりました。

自分で問題を解き,
なぜその式になるのかを考え,
どの順番で説明すれば伝わりやすいのかを整理する。

そうして,高校数学を改めて勉強し直すようになりました。

教える立場になると,
数学はまた違って見えるようになりました。

自分では分かっているつもりでも,
人に説明しようとすると,
あいまいな部分が見つかります。

一つの式にも,
そこに至る考え方や順序があります。

生徒さんに伝えるために考え直すことで,
数学の内容が以前より深くつながって見えるようになりました。

さらに,オンラインレッスンを本格的に再開した頃,
オンライン家庭教師の先輩から,
「専門を絞った方がよい」
とアドバイスを受けました。

その先生は,
小学生や中学生に数学を教えていました。

そこで,同じ分野で競い合うよりは,
私は高校数学を中心に担当することにしました。

実際に,その先生が教えていた生徒さんを,
高校進学後に私が引き継いだこともあります。

高校数学は以前から教えていましたが,
オンラインレッスンでは,
それを専門分野として
より前面に打ち出すようになりました。

つまり,
「数学が大好きだったから,数学専門になった」
のではありません。

高校数学を専門として掲げたことで,
自分でも,さらに勉強する必要が生まれた。
そして,準備を重ね,
教え方を考えているうちに,
数学の面白さが少しずつ分かるようになった。

数学を好きになったのは,
そういう順番です。

普通は,
「好きなことを仕事にした」
と言うのかもしれません。

私の場合は,
「仕事にしたことを,あとから好きになった」
のです。

自分でも,少し笑ってしまいます。

■ 続けたから,好きになった

最初から好きだから,熱心に勉強する。

もちろん,そういうこともあります。

でも反対に,
分かるようになったから,好きになる。
できることが増えたから,
もっと知りたくなる。
そんな順番もあります。

私にとって数学は,まさにそうでした。

問題を解き,
なぜそうなるのかを考え,
生徒さんに説明するために,さらに理解を深める。

そうしているうちに,
ばらばらに見えていた内容が,
少しずつつながって見えるようになりました。

学生時代の私は,
数学一筋ではありませんでした。

だからこそ,
数学が最初から好きではない生徒さんや,
苦手意識を持っている生徒さんの気持ちも,
遠いものとは感じません。

最初から無理に,
「数学を好きになりましょう」
と言う必要はないと思っています。

まずは,一つ分かること。
前より少し解けること。
その積み重ねの先に,
「数学も,案外おもしろいかもしれない」
と思える時が来ることがあります。

私自身が,そうだったからです。

好きだから続けられることもあります。
でも,続けたから好きになることもあります。

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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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