韓国語を勉強していると、
「えっ、これも言い分けるの?」
と驚くことがよくあります。
今回、紐解くのは、「焦る」。
日本語では一言で表せるこの言葉ですが、
韓国語には似たような単語がいくつもあります。
実は私も長い間、
「焦る=급하다」
だと思っていました。
ところが勉強を続けるうちに、
조급하다 や 초조하다 という言葉にも出会います。
辞書を見ると、どれも「焦る」。
「結局、何が違うの?」
そう思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、この3つの違いを一緒に見てみましょう。
まず、一番基本になるのが 급하다 です。
これは、
「急いでいる。」
「時間がない。」
「急用ができた。」
など、時間や状況が急であることを表します。
例えば、
지금 급해요.
(今、急いでいます。)
급한 일이 생겼어요.
(急用ができました。)
これは、日本語の「急ぐ」とほぼ同じ感覚なので、
比較的イメージしやすい言葉ですね。
ところが韓国では、
저는 급한 편이에요.
という表現もよく耳にします。
直訳すると「私は急ぐほうです」。
でも実際は、
「私はどちらかというと、せっかちなタイプです。」
という意味になります。
ここでは時間ではなく、性格を表しているんですね。
この表現を初めて知ったとき、「なるほど!」と思いました。
では、조급하다 はどうでしょうか。
こちらは時間がないわけではありません。
「早く成果を出したい。」
「もっと早く上達したい。」
そんなふうに、結果を急ぐ気持ちを表します。
너무 조급하게 생각하지 마.
(そんなに焦らないで。)
急いでいるのは時計ではなく、自分の心。
だから 조급하다 は、
「気持ちが先走る焦り」と考えると分かりやすいかもしれません。
最後は 초조하다。
こちらは、不安で落ち着かない状態を表します。
例えば、
試験結果を待っているとき。
面接の順番を待っているとき。
大切な連絡を待っているとき。
「大丈夫かな……。」
そんな気持ちでそわそわしている状態が 초조하다 です。
시험 결과를 기다리느라 초조했어요.
(試験結果を待っていて、落ち着きませんでした。)
ここでは、「早く結果がほしい」というよりも、
不安な気持ちが強く表れています。
こうして並べてみると、
급하다 は、時間や状況が急であること。
조급하다 は、結果を急ぐ気持ち。
초조하다 は、不安で落ち着かない気持ち。
そして 급한 편이다 は、せっかちな性格。
日本語では、どれも「焦る」と訳せてしまいます。
でも韓国語では、
「何に対して焦っているのか」
によって、使う言葉が変わるんですね。
私は、この違いを知ったとき、
「韓国語って細かいなぁ。」
と思いました。
でも、今は少し違います。
細かいというより、
人の気持ちを、それだけ丁寧に見つめている言葉なのだ
と感じるようになりました。
時間に追われているのか。
結果を急いでいるのか。
それとも、不安で落ち着かないのか。
日本語では一言で「焦る」と表す気持ちも、
韓国語ではその理由によって言葉が変わります。
こういう違いに出会うたびに、
「韓国語って面白い。」
そう感じるのです。
そして、
その言葉の奥にある気持ちまで分かるようになるからこそ
韓国語がもっと好きになっていくのです ^ ^
Comments (0)