日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
皆さんは、
「あとでね。」
と言われたら、どれくらい先を思い浮かべますか?
10分後でしょうか。
夕方でしょうか。
それとも、
「また今度。」
くらいの気持ちでしょうか。
日本語では、どれも「あとで」と言えてしまいます。
でも韓国語には、
この「あとで」を少し違う感覚で表す言葉があります。
それが、
나중에
と
이따가
です。
辞書には、どちらも「あとで」と書かれています。
私も最初は、
「同じ意味なら、どちらを使ってもいいんだ。」
と思っていました。
ところが、韓国で生活したり、
韓国人の先生や友人と話したりする中で、
「あれ?」
と思う場面が何度もありました。
例えば、
이따가 봐요.
と言われると、
「あ、このあとまた会うんだな。」
と自然に感じます。
一方で、
나중에 봐요.
と言われると、
「今日はここまでかな。」
そんな空気を感じることがありました。
どちらも「また会いましょう」。
でも、その「あとで」が指している未来は、少し違うようです。
이따가 は、
今日という一日の中の「あとで」。
「この用事が終わったら。」
「少ししたら。」
そんなふうに、次の予定が見えている未来です。
だから、
이따가 전화할게.
と言われると、
「今日は電話が来るんだな。」
と自然に受け取ります。
一方の 나중에 は、
もっと先の「あとで」。
今日かもしれないし、
来週かもしれない。
もっと先かもしれません。
例えば、
나중에 같이 가요.
と言われると、
「機会があれば、一緒に行きましょう。」
そんな響きがあります。
私も留学したばかりの頃は、
나중에 밥 먹어요.
と言われるたびに、
「じゃあ、いつ行こう?」
と心の中で予定を立てていました(笑)。
でも、何日待っても連絡は来ません。
「あれ?」
と思って韓国人の友人に聞いてみると、
「그냥 '기회가 되면' 정도야.」
(「機会があれば」くらいの意味だよ。)
と笑われました。
もちろん、本当に約束をするときにも使われます。
でも、その場で具体的な予定を決めるというより、
「また会いたいね。」
「ご縁があれば。」
そんな気持ちをやさしく伝える言葉として
使われることも多いのだと知りました。
もう一つ面白いのは、
나중에 は、
먼저(先に)
の反対としても使われることです。
つまり、
「時間があと。」
だけではなく、
「順番があと。」
という感覚も含まれています。
私は今では、
이따가 は、
「今日の予定の中にある『あとで』」。
나중에 は、
「まだ少し余白のある『あとで』」。
そんなイメージで覚えています。
辞書には、
どちらも「あとで」と書かれています。
でも実際使われている韓国語では、
今日の「あとで」と、
いつかの「あとで」を、
自然に言い分けています。
同じ意味の言葉でも、
その言葉が描いている時間は少し違う。
韓国語を勉強していると、
単語が一つ増えるだけではなく、
その国の時間の流れ方や、人との距離の取り方まで、
少しずつ見えてくる気がします。
辞書には載っていない、そんな小さな感覚に出会えることも、
韓国語を学ぶ楽しさの一つなのかもしれません ^^
回應 (0)