日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
韓国語の歌を聴いていると、
「意味は分かるけれど、どうしてここにこの一文字が入るんだろう?」
と、ふと気になることがあります。
今回、歌詞の中で気になったのは 만。
たとえば、
이제 알 것 같아요.
今なら分かる気がします。
そして、
이제야 알 것만 같아요.
今になって、ようやく分かるような気がします。
日本語にすると、どちらも「分かる気がする」。
でも、並べてみると
ほんの少しだけ心の動きが違います。
알 것 같아요 は、
「分かる気がする」
「分かってきたように思う」
という表現。
것 같다 があるので「分かった!」
と断定するわけではありませんが、
話し手の中には「たぶん、こうなんだろう」
という感覚があります。
では、ここに 만 が入るとどうなるのでしょう。
알 것만 같아요
この -ㄹ/을 것만 같다 には、
「本当に分かったとはまだ言えない。
でも、なんとなく分かるような気がする」
そんな、もう少しの揺らぎを強調するような感覚がにじみます。
だから、
이제야 알 것만 같아요.
と言われると、
「ああ……今になって、ようやく分かるような気がする」
と、何かを経験し、時間を重ねたあとで、
ぼんやりしていたものが少しずつ見えてくるような
そんな響きがあります。
たった一文字の 만。
でも、その一文字が入ることで、
言い切れない気持ちまで見えてくるのが面白いところです。
たとえば、
그 사람의 마음을 이제 조금 알 것 같아요.
あの人の気持ちが、今は少し分かる気がします。
そして、
오랜 시간이 지나고 나서야 그때의 마음을 알 것만 같아요.
長い時間が経って、
ようやくあのときの気持ちが分かるような気がします。
後者には、
分かりそうで、まだ分かりきらない。
そんな余白があります。
韓国語を勉強していると、
単語の意味だけを追っていたら通り過ぎてしまいそうな、
小さな違いに出会うことがあります。
今回の 만 も、その一つ。
「分かった」と言い切るのでもなく、
「分からない」と遠ざけるのでもない。
その間で揺れている気持ちを、
無理にどちらかに決めず、そのまま言葉にする。
歌詞の中で 만 を見つけたら、
「〜だけ」と訳して終わらず、
「どうして、ここに 만 があるんだろう?」
その一文字が抱えている“揺れ”に、
そっと耳を澄ませてみてください。
たった一文字で、歌詞の景色が少し変わる。
そんなところにも、
韓国語の面白さが隠れているのかもしれません ^ ^
응답 (0)