日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
先日、あるフリートークレッスンで、
生徒さんからこんな質問をされました。
「先生は、過去に戻れるなら、いつに戻りたいですか?」
あ……。
実は私、「過去に戻ってやり直したい」とか、
「あの頃に戻りたい」とか、
そういうのがないんですよね……。
そのときはそんなふうに答えたのですが、
レッスンが終わってからも、
なぜかその質問が心に残っていました。
どうして私は、
過去に戻りたいと思わないんだろう?
改めて考えてみると、
これは「過去なんてどうでもいい」
と思っているからではなく、
むしろ反対なのかもしれません。
生きていれば、
できれば思い出したくない出来事や、
「あのときは大変だったな」と思う時期もあります。
私にも、もちろんあります。
でも、そういう出来事にぶつかったとき、
そのときの自分は、どうにか解決しようと必死でした。
悩んだり、迷ったりしながら、
時間をかけて自分なりに答えを出してきたものもあります。
だから、もう一度そこへ戻って、
同じ経験をしたいとは思わないし、
今の自分の中ではすでに消化されているからこそ、
今さら掘り起こしたり、触れたりしなくてもいいかな、
と思っています。
では、幸せだった頃なら戻りたいかというと、
それも少し違うんです。
楽しかった時間。
大切な人との思い出。
「あのとき、幸せだったな」と思える瞬間。
そういうものほど、
下手に触って形を変えてしまいたくない。
あのとき、確かに幸せだった。
その事実だけは、
今も変わらないものだから。
だったら、そのまま大切に、
自分の中にしまっておきたいんですよね。
つらかった過去は、もう一度経験しなくていい。
幸せだった過去は、あのときのままでいい。
たぶん私は、
そんなふうに過去と付き合っているのだと思います。
そして、この質問について考えているうちに、
もう一つ、自分のことを振り返りました。
私はこれまで、
自分の経験や価値観が必ずしも一般的ではないこと、
多数派ではないことを感じる場面が何度もありました。
「どうして私だけなんだろう?」
そう思ったこともあるし、
周りと違うことを寂しく感じたこともあります。
でも、自分では少し変わっているのかな
と思っていた部分まで、
「それもあなたらしさだよ」
と言ってくれる人たちに出会えたことで、
ずいぶん救われました。
そして少しずつ、
「人と違う」ということを必要以上に気にするのではなく、
これも自分の個性なんだと、
良く言えば長所の一つなのかな?と、
思えるようにもなってきました ^ ^
もちろん、
「別にいいじゃん、それで」
と、投げやりになったわけではありません。
誰にだって、
満たされないものや、
簡単には埋められない何かがある。
だからこそ、その中で安心できる場所を探したり、
自分なりの幸せを求めたりすることも、
ごく自然なことなのだと思います。
そう考えると、
「ああ、私ひとりじゃないんだ」
と思えることもあります。
そして不思議なことに、
自分の中で少しずつバランスが取れてくると、
人との違いに対する見方も変わってきました。
「いろいろな考え方があっていい」
「私の考えもわかってほしい」
そう願うのなら、
自分も同じように、
相手には相手の考え方があることを忘れない。
全部に賛成する必要はないし、
同じ考えになる必要もない。
でも、
「そういう考え方もあるんだな」
と、一度そのまま受け止めてみる。
それも、人と関わっていくうえでの
一つの礼儀やマナーなのかもしれない。
最近は、そんなふうに思うようになりました。
過去も、
自分と人との違いも、
無理に変えなくていいものがある。
戻らなくても、
そこにあったことは変わらない。
そして、その一つ一つを通ってきたから、
今の自分がいる。
だから私は、
過去をやり直すよりも、
今の自分で、この先を見ていたい。
何気なく生徒さんから投げかけられた、
一つの質問。
その場で答えて終わるはずだったのに、
思いがけず、自分がこれまで大切にしてきたものを
振り返る時間になりました。^^
「過去に戻れるなら、いつに戻りたいですか?」
皆さんなら、
どんな答えが浮かびますか?
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