日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
韓国語を勉強していると、
「えっ!? そこでも同じ単語を使うの?」
と思わず驚いてしまうことがあります。
今回の主役は「가누다(カヌダ)」。
体を支えたり、姿勢やバランスを保ったりするときに使う動詞です。
例えば、こんな文章。
술에 취해서 몸을 가누지 못했어요.
お酒に酔って、体を支えられませんでした。
「몸을 가누다」は、体をしっかり支える、姿勢を保つという意味。
お酒を飲みすぎて足元がふらふら……。
まっすぐ立っているのもやっと!
そんな光景が浮かびますよね(笑)
ところが、この「가누다」。
調べているうちに、意外な使い方を発見しました。
なんと!
赤ちゃんの「首がすわる」にも使うんです!
아기가 목을 가누기 시작했어요.
赤ちゃんの首がすわり始めました。
韓国語では「목을 가누다」と表現するんですね。
「고개를 가누다」という言い方もあります。
ちなみに「목」は首、「고개」は頭を上げたり下げたりするときの、
首を含む頭の部分。
赤ちゃんが自分の力で頭をしっかり支えられるようになる。
そう考えると、確かに「가누다」がぴったり!
それにしても……
酔ってふらつく大人と、首がすわり始めた赤ちゃん。
まさか同じ単語でつながっていたとは!(笑)
しかも、この「가누다」。
活躍するのは体のバランスだけではありません。
実は、こんな使い方もあるんです。
정신을 가누다
気を取り直す、精神を立て直す
의식을 가누다
意識を保つ、意識を取り戻す
숨을 가누다
息を整える
例えば、突然の知らせにびっくりして、
頭が真っ白になってしまったとき。
너무 놀라서 정신을 가누기 힘들었어요.
あまりに驚いて、気を取り直すのが大変でした。
体がふらつくだけでなく、
心が大きく揺れたときにも使えるんですね。
では、ここでちょっと整理!
「가누다」に共通しているのは、
不安定な状態をしっかり整えたり、保ったりするという感覚です。
体なら「支える」。
精神なら「立て直す」。
呼吸なら「整える」。
日本語ではそれぞれ違う動詞を使うのに、
韓国語では「가누다」が大活躍!
もちろん、すべての「支える」「整える」を
「가누다」に置き換えられるわけではありません。
でも、単語の中心にあるイメージをつかんでおくと、
初めて出会う表現もぐっと理解しやすくなります。
私自身、今回いちばん印象に残ったのは、
やっぱり赤ちゃんの「首がすわる」。
「体のバランスを保つ」という意味は知っていても、
赤ちゃんの成長を表す言葉として使われるとは、思いもしませんでした。
一つの単語を覚えたつもりが、
思いがけず新しい景色まで見えてくる。
こういう発見があるから、語学って面白いんですよね♪
さて、今度「가누다」を見かけたら……
酔っぱらいの大人と、首がすわり始めた赤ちゃん。
どちらが先に頭に浮かぶでしょうか?(笑)
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