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成功は,結果ではなく状態である

Weekly Topic: What “success” means to me

じゅんじ / John

「いい学校に入りたい」
「安定した仕事に就きたい」
「社会で成功したい」
 
私たちは,人生のさまざまな場面で
成功を目指します。
 
学生なら成績や進学先,
社会人なら収入や仕事での評価,社会的な地位などが,
成功の目安になるかもしれません。
 
もちろん,目標を持ち,
それを達成することには大きな価値があります。
 
でも,ここで一つ考えてみたいことがあります。
 
そもそも,成功とは何でしょうか。
 
■ 成功は,結果ではなく状態である
 
成功とは,何かを達成した結果ではなく,
今,どのように生きているかという「状態」
だと私は考えています。
 
例えば,第一志望の学校に合格したとします。
 
それは,とてもうれしい結果です。
でも,合格した瞬間に初めて成功したのでしょうか。
 
反対に,自分にできる準備をすべて行い,
最後まで努力したのに不合格だったら,
その人は失敗したのでしょうか。
 
仕事でも同じです。
誠実に取り組んでいても,
必ずしも望んだ評価や成果が得られるとは限りません。
 
結果には,
自分の努力だけでは決められない部分があります。
 
一方,
どのような方法を選び,
どのように取り組むかは,
自分で決められる部分があります。
 
正しいことを選び,
自分にできる最善を尽くしているなら,
その人はすでに成功している。
 
私は,そう考えています。
 
■ 結果は「点」,成功は「線」
 
試験の合否,テストの点数,仕事での成果。
 
これらは,人生のある時点で得られる「点」です。
 
でも,私たちの人生は,
その一つの点で終わるわけではありません。
 
今日の選択が明日につながり,
明日の行動がその先につながっていく。
 
そうして,日々の生き方が一本の「線」になっていきます。
 
もちろん,その線はいつも真っすぐとは限りません。
間違った方向に進んだり,
立ち止まったりすることもあります。

それでも,振り返り,必要なら方向を修正できます。
 
結果は人生の一つの「点」。
成功は,日々の選択と行動がつくる「線」。
 
大切なのは,途中にどんな点があったかだけでなく,
今,どのような線を描いているかだと思います。
 
■ 90点と50点,どちらが成功?
 
数学のテストで90点を取った生徒と,
30点から50点に伸ばした生徒がいたとします。
 
どちらが成功したのでしょうか。
 
点数だけでは判断できません。
 
90点の生徒も,
一生懸命に勉強したのかもしれません。
 
50点の生徒も,
苦手な問題を何度も練習して,
ようやく20点伸ばしたのかもしれません。
 
どちらの努力にも価値があります。
 
私は家庭教師として,
結果だけでなく,
そこに至る過程を大切にしています。
 
実際に,約4か月,合計約30時間の指導で,
数学が約30点,英語が約20点伸びた生徒さんがいます。
 
もちろん,成績が上がったことは,
とてもうれしい結果です。
 
でも,私が見ているのは点数だけではありません。
 
「分からない」と言えるようになった。
途中式を丁寧に書けるようになった。
間違えた問題を,自分でもう一度考えるようになった。
 
こうした変化は,たとえ点数に表れていなくても,
確かな成長です。

その成長が,やがて,結果につながっていきます。
 
仕事や日常生活でも同じではないでしょうか。
 
目に見える成果だけでなく,
そこに至るまでに何を学び,
どのように成長したか。
 
良い結果を目指すことと,
結果だけで成功を判断することは,
別なのです。
 
■ ベストを尽くすとは
 
「ベストを尽くす」とは,
睡眠時間を削ったり,
無理を重ねてでもがんばることではありません。
 
体調や事情によって,
できることは日によって違います。
 
ある日は10問解けても,
別の日には2問しか解けないかもしれません。
 
仕事でも,
思うように進む日もあれば,
そうでない日もあるでしょう。
 
でも,その日の状況で,
できることに誠実に取り組んだなら,
それがその日のベストです。
 
大切なのは,ただがんばることではなく,
何を,どのようにがんばるかです。
 
もちろん,良い結果を得るためなら,
どんな方法でもよいわけではありません。
 
例えば,
カンニングをして100点を取ったとしても,
それを本当の成功とは呼べないでしょう。
 
仕事でも,
人を欺いて成果を上げたり,
自分の利益のために誰かを傷つけたりすることは,
私が考える成功とは違います。
 
反対に,
誰にも褒められなくても,
誠実に責任を果たし,
他の人を思いやりながら行動している人がいます。
 
私は,その姿勢にこそ価値があると思っています。
 
■ 私自身も,選択を重ねてきました
 
私は,1986年に家庭教師としての指導を始めました。
 
その後,学習塾の経営,大手学習塾の講師,
訪問型やオンラインの家庭教師など,
さまざまな形で教育に携わってきました。
 
その一方で,教育ボランティアにも
長年取り組んできました。
 
人生の中では,
収入や社会的な評価を優先すれば,
別の選択もあったと思います。
 
でも,私にとって大切なのは,
何を手に入れたかだけではありません。
 
自分が大切だと考えることのために,
どのような選択をしてきたか。
 
もちろん,これまでの選択が
すべて正しかったとは思いません。
 
失敗したこともあれば,
もっと良い方法があったと振り返ることもあります。
 
それでも,その時々に何を大切にすべきかを考え,
自分にできることに取り組んできました。
 
今も,その途中にいます。
 
■ 結果だけで判断しない
 
お子さんが思うような点数を取れなかったとき。
仕事で期待した成果が得られなかったとき。
 
私たちは,つい結果に目を向けてしまいます。
 
もちろん,結果を振り返ることは大切です。
 
でも,そこで終わらせず,
こんなことを考えてみるのはどうでしょうか。
 
「どんな準備をしたのか」
「以前よりできるようになったことは何か」
「次は,何を変えればよいか」
 
努力したのに結果が出なかったなら,
方法を見直す必要があるのかもしれません。
 
十分に取り組めなかったなら,
その理由を考えることができます。
 
大切なのは,
結果を無視することではなく,
結果を次の行動につなげることです。
 
私は家庭教師として,
生徒さんが良い点数を取れるよう,
全力で指導しています。
 
同時に,
自分で考え,学び,
必要なときには助けを求めるように
なることも大切にしています。
 
試験はいつか終わりますが,
学ぶことや選択することは,
その後の人生でも続いていくからです。
 
■ 成功するために,将来を待つ必要はない
 
私たちは,つい
将来のある時点に成功を置いてしまいます。
 
志望校に合格したら。
希望する仕事に就けたら。
十分な収入を得られたら。
 
でも,それらを達成するまで,
自分は成功していないのでしょうか。
 
私は,そうは思いません。
 
今日,
正しいことを選び,
自分にできる最善を尽くしているなら,
その人は今すでに成功していると考えています。
 
たとえ昨日,思うようにできなかったとしても,
今日からまた始めることができます。
 
私は生徒さんにも,
「いつか成功する人」ではなく,「今,成功している人」であってほしい。
そう願っています。
 
そして,それは大人である私たち自身にも言えることだと思います。
 
■ 最後に
 
成功についての私の考え方には,
聖書から学んできた価値観が大きく影響しています。
 
もちろん,人にはそれぞれの価値観があり,
私はその違いを尊重しています。
 
今回のコラムは,
私の価値観を誰かに押し付けるために
書いたものではありません。
 
あくまでも,
私が人生や教育において何を大切にしているのかを
知っていただきたいと思ったからです。
 
人の価値は,点数や肩書,収入だけで決まるものではない。
そして,成功するために,将来のいつかを待つ必要もない。
今日,何を選び,どのように生きるか。
 
私は,そこにこそ成功があると考えています。
 
最後までお読みいただき,ありがとうございました。

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The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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