「-고 있다」と「-아/어 있다」から考える韓国語のアスペクト
안녕하세요.
한국어강사 로사입니다.
韓国語を勉強している学習者が、満開の花を見てこう言いました。
「꽃이 예쁘게 피고 있네요!」
文法的に間違った表現ではありません。でも、ちょっと考えてみてください。
すでに満開になっている花を見ているのに、今まさに花が咲いていく過程を観察しているのでしょうか?もしかすると、花が咲く瞬間をリアルタイムで捉えられる超能力の持ち主なのかもしれませんね。
このような場面では、次のように表現するほうが自然です。
꽃이 예쁘게 피어 있네요.(花がきれいに咲いていますね。)
では、この二つの表現にはどのような違いがあるのでしょうか。
1. 進行中の過程? それとも変化した後の状態?
韓国語の「-고 있다」は、一般的に動作や出来事が進行している過程を表します。
一方、「-아/어 있다」は、ある変化が起きた後、その結果が維持されている状態を表すことが多い表現です。
例を比べてみましょう。
<変化した後の結果状態>
・꽃이 피어 있어요.
・나뭇잎이 떨어져 있어요.
・눈이 쌓여 있어요.
<進行中の過程>
・꽃이 피고 있어요.
・나뭇잎이 떨어지고 있어요.
・눈이 쌓이고 있어요.
例えば、「나뭇잎이 떨어지고 있어요」は、木の葉が今まさに落ちていく過程を表します。それに対して、「나뭇잎이 떨어져 있어요」は、すでに落ちた葉が地面などにある状態を表します。同じ動詞でも、どの時間的な段階に注目するかによって表現が変わるのです。
2. 自動詞と他動詞の違いも関係する?
ここで、自動詞と他動詞の違いにも注目してみましょう。
韓国語では、次のような傾向があります。
・他動詞:「-고 있다」で動作の進行を表すことが多い
・自動詞:動作の進行を表す「-고 있다」と、変化した後の結果状態を表す「-아/어 있다」の両方を使える動詞がある
・꽃이 피고 있어요. 花が咲いていく過程
・꽃이 피어 있어요. 花が咲いた後の状態
・나뭇잎이 떨어지고 있어요. 葉が落ちていく過程
・나뭇잎이 떨어져 있어요. 葉が落ちた後の状態
このように、変化を表す自動詞の中には、進行中の過程と結果状態の両方を表せるものがあります。
一方、他動詞では「문을 열고 있어요(ドアを開けています)」のように、「-고 있다」で動作の進行を表すのが一般的です。
ただし、ここにも例外があります。
「옷을 입고 있어요(服を着ています)」
「안경을 쓰고 있어요(眼鏡をかけています)」
のように、他動詞の「-고 있다」が動作の進行ではなく、現在の状態を表す場合もあります。つまり、自動詞か他動詞かという区別だけで、表現の意味を完全に説明することはできないのです。
3. これが「アスペクト(相)」
このように、出来事や動作を時間の流れの中で、どのような視点から捉えるかを表す文法カテゴリーをアスペクト(相)といいます。日本語の「~ている」は、文脈によって動作の進行と結果状態の両方を表すことができます。
例えば、「花が咲いている」という表現も、花が咲いていく過程を表す場合と、花がすでに咲いた状態を表す場合があります。
韓国語では、次のように表現を使い分けることができます。
・꽃이 피고 있다. → 花が咲いていく過程
・꽃이 피어 있다. → 花が咲いた後の状態
・日本語では同じ「~ている」で表せる意味が、韓国語では異なる形で表現されることがあるのです。
いかがでしたか?
何気なく眺めている花にも、こんなに奥深い文法の仕組みが隠れているんですね。これから花を見るたびに、「今、咲いているのかな? それとも、咲いている状態なのかな?」と考えてしまうかもしれませんね。
ーロサー