今年10月に金融庁がNISAの効果検証を発表しました。NISAを導入してからどのような結果が得られたのかをまとめています。
この調査によると、導入当初、資産をたくさん持っている50代以上の活用が目立ったものの、徐々に40代、30代にも広がってきていることがわかりました。
ただ、まだまだ投資をしている人が少なく、もっとお金の教育が必要であるようです。
投資をしない理由は主に以下の2つがあげられました。
1.投資は少額から始められることを知らない
NISAの枠は現在120万円ですが、中には「そんなにお金がないから」という方もいらっしゃいます。これは「非課税になる最大枠」であって、全部使う必要はありません。5万円でも、10万円でもいいのです。
投資信託やETFは1万円くらいから始められます。貯金ができない、無駄遣いしてしまう人などは、積み立て型にしておけば無理なくお金が貯められるのでお勧めです。
2.投資に興味がない・必要ないと思っている人が多い
ある程度年齢がいって、貯金もしっかりしてきて、今すぐ収入が断たれても老後まで何の心配もないという方であれば、無理に投資をしなくでもいいと思います。
しかし、大抵の方は、今ここで病気になったり、会社が倒産したりで収入が断たれた場合、あるいは親の介護などでまとまったお金が必要になった場合、貯金を取り崩していくことになると思います。そんな時に、例えば投資信託で分配金が入ってくるというような仕組みを作っておけば、ちょっと安心です。
貯金は今の利息ではほとんど増えることはありませんし、しかも利息に対して20%の税金が取られています。投資は損失のリスクもありますが、NISAを利用すれば非課税ですし、運用して殖える可能性も大きいのです。
今回の調査では、NISAを活用した人の6割以上が利益あり、中には30%以上の利益があったという方もいました。
生活に必要な分は堅実に貯金しておくことをお勧めしますが、余裕資金はNISAを活用して殖やしてみるのはいかがでしょうか。