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Cafetalk Tutor's Column

Abemomo 講師のコラム

【お金のコラム】老化がお金の意思決定に与える影響

2016年12月19日

米国の金融教育財団NEFE がアラバマ大学に実施させた調査により「老化がお金の意思決定に与える影響」を発表しました。

 

同調査によると、お金に関するスキルを維持するには、

 

*実年齢や性別、遺伝子型、健康指標などは決定的な要素ではない

*お金の教育レベルが重要

*年を取ってからではなく、きちんと事前に準備ができていることが大事

 

と述べています。

 

「まだ大丈夫」ではなく、日ごろからお金について考えること、知識を身に付けておくことが自分の財産を守る最大の防御であるということですね。

 

では具体的に、お金の意思決定とはどういう行動を指しているのでしょうか。

NEFEが、お年寄りに見られる金融行動の低下について、5つの兆候をまとめています。

 

1.お金の計算や支払いを実行するのに以前よりも時間がかかる

郵送物の支払い書作成、所得税の申告などについて、以前より時間を要する。

 

2.お金に関係する書類を見た時に、重要事項に対する注意力が落ちてきた

支払期日が過ぎている請求書や、急ぎの書類がどれであるか見分けることができない。銀行の明細のような複雑な書類から要点を拾うことができなくなった。

 

3.お金に関する日々の計算力が落ちてきた
投資のリターンの計算や、医療費控除の計算ができなくなる。同時に2つのことが絡む計算や、小銭に交換したり、チップを渡す時の計算ができない。

 

4.お金に関する概念への理解力が低下している
医療費控除についての理解や、利率や最低残高といった銀行の取引明細に並んだ用語の理解力が低下する。

 

5.投資におけるリスクの認識力が低下している
投資の際に重要なリスクが何であるかの認識が低下したり、リスクを過少に見積もる、またはリターンについて過大に見積もるようになる。

[出典:NEFE Primary Researchより抜粋]

 

ご自身・ご家族など、ぜひチェックしてみてください。

 

 

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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