ご存知の通り、5線譜で記される音楽の世界には「調」というものがあります。#や♭がつくアレです。
(インド音楽だと更に音階は細かい上に、さまざまなことが加わって「ラーガ」というものがあります)
調の違いには物理的な面と、音楽的な面があります。
(ああ、音楽的ってなんて曖昧で便利な言葉なんでしょう...( ̄◇ ̄;))
楽器によりますが、響きやすい調というのがそれぞれ存在します。音域や共鳴する容量で様々です。
ヴァイオリンの場合はニ長調が「鳴りやすい」調ということになっています。
一方、作曲家は曲のメッセージ(の性格)によって調を使い分けています。
ベートヴェンだと、「自分の歌曲は移調しないでほしい」と書き残していたりします。
さて、和音だったり、伴奏がつくとわかりやすいのですが、単旋律だけのとき、どれだけ調の違いが伝わるのでしょうか?
ちなみに1つ目が##のニ長調、2つ目が####のホ長調です。
ホ長調の場合・・・音色は「透明感」が大切なことで、ニュアンスは「清々しく前向きで快活な・・・」、そして気をつけることは「みんなだんだん高くなりすぎる」と大昔レッスンで教わったものですが・・・