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Cafetalk Tutor's Column

中村勇太 講師のコラム

調の違い

2017年2月7日

ご存知の通り、5線譜で記される音楽の世界には「調」というものがあります。#や♭がつくアレです。

(インド音楽だと更に音階は細かい上に、さまざまなことが加わって「ラーガ」というものがあります)

調の違いには物理的な面と、音楽的な面があります。

(ああ、音楽的ってなんて曖昧で便利な言葉なんでしょう...( ̄◇ ̄;))

楽器によりますが、響きやすい調というのがそれぞれ存在します。音域や共鳴する容量で様々です。

ヴァイオリンの場合はニ長調が「鳴りやすい」調ということになっています。

一方、作曲家は曲のメッセージ(の性格)によって調を使い分けています。

ベートヴェンだと、「自分の歌曲は移調しないでほしい」と書き残していたりします。

さて、和音だったり、伴奏がつくとわかりやすいのですが、単旋律だけのとき、どれだけ調の違いが伝わるのでしょうか?

ちなみに1つ目が##のニ長調、2つ目が####のホ長調です。

ホ長調の場合・・・音色は「透明感」が大切なことで、ニュアンスは「清々しく前向きで快活な・・・」、そして気をつけることは「みんなだんだん高くなりすぎる」と大昔レッスンで教わったものですが・・・

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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