「貯金ってどれくらいあればいいのか」というのはみなさん気になることだと思いますが、「正解」ってあるのでしょうか?考え方はいろいろあると思いますが、こんな考え方はいかがでしょうか?
1.まずは、お金のデータ集
まずは、世間で言われている「貯金しておくべき金額」と実際どうなのかを見てみましょう。
1)巷で言われている「貯金しておくべき金額」
・万が一に備えて最低、毎月の生活費の3か月~1年分
・20代~40代の人は、年収の3倍
・30代では1,300万円あると安心
・60歳までに3,000万円
2)お金の実状
・30代の平均貯蓄額は328万円
・年代別では20代~60代の、各3割が貯蓄額0
・年収別平均貯蓄額は、300万円~1200万円の各年収の約2倍
上記の金額を見て、どのように感じたでしょうか?
安心した、あるいは心配になったでしょうか?それとも、本当かな?と疑問がわいたでしょうか?
2.自分の正解を見つける
1)「あると安心」を探す
疑問がわいた人の感覚は正しいと思うのです。世間が決めた基準と、実際の自分の感覚は必ずしも一致しません。
年収の3倍以上あっても不安な人は不安でしょうし、貯金0でも楽しく過ごせる人もいるでしょう。それは、働き方、家族構成、性格など、様々な要因で違ってきます。
実際に貯められるかどうかはおいておき、まず自分の心と対話して、自分の「安心な額」を見つけましょう。
2)きっちり計算する
「安心な額」は、最初は「なんとなく」でいいと思うのです。人が決めた基準ではなく、自分の基準は自分で決めるということが大事だからです。
次に、そのなんとなくの金額のままでいいかどうかを確認するために、
1.今の収入・支出
2・これから予定される大きな支出(教育費など)
3.退職後の収入(退職金・年金など)
を計算してみましょう。そこから貯金できそうな額を割り出します。
3)「安心」にたどり着く方法を探す
「安心な額」と実際の自分の貯金できそうな額が一致しなかった場合、どんな行動をとるか考えましょう。
1.安心な額を修正する
2.安心な額に近づけるために、収入を殖やす・節約する
3.貯金しすぎだったので、もっと使う
4.何もしない
など、様々考えられると思います。
ポイントとしては、
・どうしてその金額が安心なのか
・貯金が尽きたらどうするのか
を考えることです。ざっくりと計算をして、「これくらいで生活していけそう・安心」が見つかれば、その自分の感覚でいいと思うのです。
逆に、根拠のない楽天主義、過度の心配性かも?と思ったら、専門家に相談してみましょう。
以上が、いくら貯金すればいいかの「正解」です。
自分にとっての「正解」は自分にしかわかりません。世間の基準ではなく、自分の心とお財布、両方に聞いてみましょう。