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Cafetalk Tutor's Column

Abemomo 講師のコラム

【お金のコラム】FPは医者に例えるとわかりやすい

2018年6月24日

FP(ファイナンシャルプランナー)って何をやっている人なのか、まだまだ認知度が低いと思うのですが、私はいつもお医者さんに例えて説明しています。こんな感じで理解していただければ、わかりやすいと思います。

 

誤解1:FPって保険屋さんでしょ

保険の営業の方は多くの場合FPの資格を持っていて、しかもお客様と積極的にコミュニケーションをとる機会が多いので、FP=保険の営業と思っている方が結構います。

実際のところ、FPは「お金の健康診断をする人」です。健康診断をした結果、予防策の一つとして保険を勧めることもありますし、保険の代わりに、投資信託、不動産を勧める場合もあるし、そもそも重症なので、まずは節約からというアドバイスの場合もあります。

FPは、保険、資産運用、不動産、相続、税金、ライフプランといった幅広い分野を扱っています。

 

誤解2:FPのくせにわかんないんですか?

「お金」と名が付けば、なんでもFPと思っている方もたくさんいます。

しかし、「身体」に関することでも、痩せたければエステに行くし、疲れたらマッサージに行き、身体=医者ではないように、お金=FPではありません。

 

例えば、こんなケースがありました。

*婚約破棄の慰謝料っていくらもらえるんでしょうか?

   →法律が絡んでくることは弁護士さんへ

*スマホはどこが一番いいでしょうか?

   →電気屋さんの方が詳しいと思います。

    FPとしては、「月々〇円くらいに抑えましょう」というアドバイス。

*お金盗まれちゃったんですけど、何とかなりませんか?

     →犯罪がらみは警察へ

      FPとしては、当面のお金の状況を確認して、やりくりをアドバイス

  *起業の心構えを教えてください

     →コンサルタントさんでしょうか

      FPとしては、収支見込みを提示していただければ、それについてアドバイス

 

また、お医者さんへの相談であっても、外科、内科、産婦人科・・・など分かれているように、FPも専門分野がわかれています。自分が聞きたいことに詳しいFPを選びましょう。

 

誤解3:FPに相談したのにお金が貯まりません

FPはキャッシュフロー表を作成してアドバイスすることが多いのですが、それを作ってもらったけれども何も変わらないという方も多いです。

それは、お医者さんがメタボの人に生活改善の提案書を作って、毎日30分くらい運動しましょう、野菜を多く摂りましょうとアドバイスしても、当人が何もやらなかったら改善しないのと同じです。

相談するだけでは改善しません。相談した後、何をするかが大事です。

 

病気になって、手術をしたら命拾いをするなどお医者さんはなくてはならない存在です。

同様に、お金についてもきちんと健康診断を受けて、重症にならないうちにFPにアドバイスをもらえればずっと健康な状態でいられます。

ぜひ、FPをもっと理解して、上手に活用してください。

 

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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