Cafetalk Featured Tutor Interview

Miho_S

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Russian

Miho_S Tutor Interview

Q. Miho_S先生、こんにちは。自己紹介とロシア語歴を教えてください。

A. こんにちは、Miho_Sです。スキーのできない新潟県人です。 ロシア語を学び始めて20年くらいになります。 地元を飛び出し、関西にある外国語大学でロシア語課程を修了しました。 卒業後、モスクワ市内の知人宅に1年ほどホームステイ。学校などには通わず、2人の先生のもとでロシア語の個人授業をしていただきました。

Q. ロシアであった面白い出来事や街の様子など教えてください。

A. たくさんありすぎて書ききれませんが(笑)。とにかく街は広くて大きいです。主要な通りの歩行者用通路は、東京あたりのゆうに3倍近くはあります。 初めて訪れた際には、ロシアは人もデカいし道もデカい!と妙に感動したのを覚えています。 当時のモスクワは、ソ連崩壊から6年足らずという時期で、なんとなく共産主義的な空気が漂っていました。良くも悪くもどっしりと重たい印象でした。 現在は、歴史を感じさせる重厚な造りの建物と超近代的なガラス張りのビルが混在していて、不思議な感覚です。また、公園がたくさんあり、緑豊かで癒されます。 市民の足は、地下鉄・バス・トロリーバス・トラムヴァーイ(路面電車)の4種類。いずれも全区間均一料金で利用しやすいです。 特に地下鉄は、早朝から深夜まで運転しており、日中は5分間隔で運行。 東西南北に路線が網羅されていてたいへん便利です。 駅ごとに構内の装飾が異なり、芸術的な要素の高い駅は観光名所にもなっているほどです。 ロシアと聞いてすぐに思い浮かべるのが、厳しい寒さとウォッカとではないでしょうか。私は一度、モスクワで氷点下25度という気温を経験しました。この時私は、鼻の中で鼻毛がチリチリと凍りつく音を確かに聞きました。 こんな寒さではウォッカをあおりたくなるのも当然かと思われますが、ロシア人なら誰でもウォッカを飲むわけではありません。意外と(と言ったら失礼かもしれませんが)、ロシアの人のお酒に対する付き合い方は日本人よりもストイックです。普通の人は、ビールなども含めて晩酌のような習慣を持ちませんし、ハンドルを握る際には一滴たりとも口にしません。周りの人も決してお酒を勧めません。この潔さは目から鱗でした。 もし、毎日ウォッカを飲んでいる人がいたとしたら、その人は本物のアル中です(笑)。 そうそう、こんなこともありました。地下鉄のホームでベンチに座って本を読んでいたら、たまたま隣り合わせた中年の男性に声を掛けられ、しばらくおしゃべり。 日本人の私がドストエフスキーをロシア語で読んでいると知ったその男性は、なんと、感激のあまりご自分の腕時計を外して私にプレゼントしてくれたのです。 モスクワから帰国した年の冬に、長野で冬季五輪がありました。ロシア語のボランティア登録をしていた私は、カザフスタン選手団の通訳として選手村でお手伝いをしました。世界中から一流選手たちが集まる場に身を置くこと自体、とても素晴らしい体験でしたが、ほかの国や地域のボランティア通訳から、それぞれのお国柄を聞くのもまた大きな楽しみでした。 Cafetalkで学習中のみなさんも、7年後の東京オリンピックに、語学ボランティアの登録をされてみてはいかがでしょうか?語学習得の新たな目標としてもかなりお勧めです。

Q. 普段、おやすみの日には何をされていますか?趣味等教えてください。

A. 週末によく甥っ子(4歳半)が遊びに来るので、遊び相手という名の下僕になっていることが多いですね。 彼の学習能力の高さに驚いたり、ちょっとしたことで目をキラキラさせる純粋さに感動をもらったりしています。 あとは、空いた時間に部屋でヨガをしています。呼吸に意識を置きながらアーサナ(ヨガのポーズ)を繰り返していると、凝り固まった体も脳みそもほぐれていくのを実感できます。

Q. 先生のロシア語レッスンについてお聞きします。ロシア語初心者は何から始めればいいのでしょうか?

A. やはり、ロシア文字とその音をきちんと覚えることです。 日本語を学ぶ人がひらがなから始めるのと一緒ですね。 ロシア文字は、英語のアルファベットとは全く違うため、第一印象で「難しい」と感じる方が多いのですが、ひとつひとつの文字にエピソードなどを与えることによって、ぐっと身近に感じられるようになります。 たとえば、「И(イー)」という文字。Nをひっくり返したような文字として有名(?)ですよね。ひらがなの「い」を一筆書きにすると、この「И(イー)」に似た形になりますよ、と生徒さんにお伝えすると、「あぁ、そうか!」と。 あとは、日本人にもなじみのあるロシアの言葉(例:ボリショイ劇場の「ボリショイ」)や、日本の地名、英語と綴りが同じ単語などをロシア語表記にしてみると、文字としても音としてもだいぶ認識できるようになります。 ロシア文字は、全部で、五十音より少ない33文字。あまり難しく構えず、気楽に始めてもらえればと思います。

Q. 日本語レッスンも開設されていますね!外国の方と日本語を話すとき気をつけていることはありますか?

A. 乱れた言葉は使わない。でも、実際に会話で使われないような言葉遣いはしない。大きくはこの2つです。 それから、良い聞き役に徹して、間違えても構わないのでとにかく話してみましょうという空気を作ること、必要な時に必要な訂正や助言をすることも心がけています。

Q. カフェトークの生徒へメッセージをどうぞ!

A. 興味のある言語が読める・話せるようになると、一気に世界が広がります。 この喜びを一人でもたくさんの方に知っていただきたいです。 まずは一歩をこのカフェトークで踏み出してみてください!

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Miho_S


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