Cafetalk Featured Tutor Interview

Kaori K

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Giapponese Francese

Kaori K Tutor Interview

Q. Kaori先生、こんにちは!自己紹介をお願いします。

A. こんにちは。​カフェトーク・フランス語講師のKaoriです。 今年で在仏20年。来仏当初はパリ市内に住んでいましたが、7年後に南フランスに住まいを移し、現在フランス人の夫と子供二人そして、犬と猫と共に暮らしています。(里親を探していた犬と猫)ここはとても自然が豊かなところで、パリに比べ人も穏やかで優しくのんびりしています。時間の流れもゆっくり。企業のお昼休みも2時間もあります!家族を大切にし、普段のの生活、趣味を楽しんでいる方が多いですね。私も今ではこちらの生活のリズムにすっかり馴染んでいますが、日曜、月曜にお店が閉まっているのにはいまだに慣れません・・。土曜オープンしている分、日・月としっかり休みを取るんですね。また、東京、パリで生活してきたこともあり、たまに都会が恋しくなます。ここは日本人もほとんどいないので、生徒さんと日本語でちょっとした会話をする機会が持てるのはとても貴重です。 趣味は息子が5年前に習い始めたのをきっかけに始めたテニス。週一でレッスンを受けているのですが、学生時代以来全くやっていなかったので、初レッスン翌日は全身筋肉痛・・・。でも徐々にテニスの楽しさにはまってしまい、マラソンは3日坊主ならず1日坊主の私でしたがテニスは今でも続いており、今年で5年目になります。あと、ピアノ、油絵、写真、料理も好きです。

Q. フランスに18年住んでいるそうですが、きっかけはなんだったのでしょうか?

A. 同じ企業で働いていた今の夫がフランス人であったからというのが理由です。 同じ企業と言っても、当時私は東京、夫はパリのオフィスに勤めていたので遠距離恋愛の時期がありましたが、最終的に私が渡仏することになりました。実は私はそれまでフランスに行ったことがなく、フランスという国に対して特に興味は持っていませんでした。 学生時代に短期留学先として選んだ国はカナダ・アメリカ・イギリスと英語圏ばかり。フランスを含め、ヨーロッパは歴史の深い国で、もっと色々勉強してからいつか訪れることもあるのだろうな、と漠然と思っていたのが、一つの出会いから今こうしてフランスに住んでいるのですから不思議ですよね。 フランスは自由な空気があり、それぞれが個性・意見を尊重しあっています。相手に迷惑をかけなければ自由に好きなことができる。他人や社会の目を気にしなくても良い。そういう意味ではとても住みやすいです。あと、フランス人の美的感覚はやはり素晴らしいですね。街並みの美しさはもちろん、個人の住まいを快適に自分らしく美しく作り上げるためには労力と時間注ぎ込むことを惜しみません。女性でもインテリアはもちろん、アート感覚で家具や壁のペンキを塗ったりする方も多く、専門店やTV番組も年々増えているんですよ。また、古き良きものを大切にし、こだわりを持つのも美しいことだなあと思います。 またフランスと言えば「美食」ですが、驚いたのは幼稚園の給食。(ありがたいことに、フランスではお弁当はありません!)、前菜・メイン・チーズもしくはデザートという順にいただくのです。食事を楽しみ、ゆっくり味わうための文化が幼少期からきちんと根付いているのは流石だなあと思います。

Q. 先生の生徒さんたちと同じように、先生自身も第二外国語としてフランス語を勉強されたんですね。フランス語の勉強を始めたばかりの頃は、どんな勉強をしていましたか?また、壁にぶつかった時のこと、克服した時のことも教えてください。

A. 来仏当時、英語が喋れれば何とかなる、と思っていたのでほぼ全くフランス語が話せない状態で来てしまったので大きな間違い!最初はとても苦労しました。今振り返ると大したことないと思えるのですが、フランス人の店員さんに酷い対応をされ、文句の一つも言えず家で泣きながら夫に話を聞いてもらうということも多々ありました。そんな慣れない生活を始めた中、パリで学校に通い始め、初めからフランス語をフランス語で学びました。先生はフランス人。教科書もフランス語。​今でも覚えていますが、初日、教室で先生の言っている事が10%も分からない・・・。どうしようと焦りました。それから毎日家に帰って辞書を引き、自作の単語帳を持ち歩き、学校で習った内容をとにかく「復習」しました。発音に関しては、正しい音が出るまでしつこく何度も繰り返し発音していましたね。音程を確認しながら歌う感覚と似ているかもしれません。夫にも発音してもらい私の発音を確かめ直してもらう。学校ではテープに自分の発音を録音しそれを聞くという練習法も取り入れていました。とにかく音読して「耳」で覚える。私の生徒さんでも、音楽をやっていらっしゃる方は皆さん発音がきれいなのは「耳」の訓練ができているからなのかなあと思います。こういった練習を続けていくうちに、2~3か月後には聞き取れる単語、フレーズが増えてきて、どんどん勉強が楽しくなりました。そして徐々に英語を話す機会も減り、間違いだらけでも少しずつフランス語で言いたいことを伝えることができるようになっていきました。ただ、微妙なニュアンスを含む日本語の表現をフランス語で言いたい時、日本語がわからない夫はあまり頼りにならず・・、当時オンラインレッスンがあったらどんなに便利だったか!と思います。^^ 苦労したのは、中級以上になってからかもしれません。フランス人との会話では学校では習わないいわゆる「スラング」がどんどん出てきますし、フランス人独特のユーモアを理解するのに時間がかかったりして会話について行けないと言うこともありました。また、ある程度問題なく意思を伝えられるようになってくると自分の知っている限られた表現に留まってしまい微妙なニュアンスを含んだ表現がなかなか使えない。この段階から抜け出す為に毎日ニュースを聞いたり、時間をかけて記事や本を読んだり、会話の機会を積極的に設けるようにしていました。今はYou Tubeなどで沢山のビデオを見ることができるので学習ツールとしても使えますよね。

Q. 初心者の生徒さんとのレッスンでは、先生オリジナルのテキストを使用しているそうですね。先生のテキストはどんな方におすすめですか?

A. ​全く初めてフランス語を学習する方、もしくは過去に学習をしたけれどほとんど忘れてしまったという方にお勧めです。​文法ごとに「基礎」まとめたテキストを全部で20課作りました。構成は①文法の説明 ②用法 ③練習問題 の3段構成です。どの課でも多くの「例文」を取り入れることを意識しました。1課1レッスン(50分)で終われる長さです。(課によってはもう少しかかるものもあります) 「全体の基礎」を効率的に学習されたい方にお勧めです。これは、市販のテキストを使っていた際に、1課に3~4レッスン以上かかってしまうことが多く、飽きてしまう生徒さんが結構いらっしゃったんですね。そこで何か良い方法はないかと悩んだ末、自分で作ってしまおう!と思い立ったのがきっかけです。

Q. フランス語の基礎を終えても、ネイティブと話すのに抵抗感がある生徒さんへのアドバイスはありますか?自信を持ってネイティブと会話するためのアドバイスがあればお願いします。

A. 間違えることを怖がらずにとにかく「話す」ことが大切。言語はコミュニケーションツールで、相手を理解し、意思を伝えるのが目的ですから文法や発音を多少間違えても構わないのです。フランス人でも間違えることがあるのですから。 ただそれを間違えたままにせず一つ一つ「直してもらう」のは大切です。会話に不安がある方は、まず​日本語が話せる先生と「フランス語のみ」で会話レッスンを行うことは効果的だと思います。どうしても分からない場合は助け舟を出してもらえるという安心感があると同時に、間違えてた際、きちんと説明付きで直してもらえますよね。そして徐々に自信がついてきたらネイティブの方と話す機会を増やしていくと良いのではないでしょうか。話し方のコツとしては、なるべくストレートに言いたいことを伝えること。謙遜や暗黙の了解、言わなくても察してくれるだろうという日本的感覚は通じません。なるべく的確な言葉を短めの文章で伝えるのがスマートで効果的だと思います。

Q. カフェトークでレッスンを初めて1年以上経ちましたね!オンラインで教えてみていかがですか?

A. カフェトークの生徒さんは皆それぞれの目的、目標を持っていらっしゃり素敵な方ばかりです。熱心で真面目な方が多いのは講師としてとても幸せなことで、毎回本当に楽しくレッスンをさせていただいています。カフェトークのお陰で様々な分野の方にお会いできるのは素晴らしいことです!数あるオンラインスクールの中からカフェトークを選んでくださり、私のレッスンを受けて下さることに心から感謝しながらレッスンを行っています。受講して良かった、楽しかった!と思っていただけるのが一番嬉しいです。 一つ一つの出会いが貴重で​大切なものです。

Q. このインタビューを読んでいる、フランス語をこれから始める方や、長い間おやすみしていたフランス語を再開したい方に、メッセージをどうぞ!

A. フランス語は文法、発音共に規則正しくきっと皆さんが思われているよりも学びやす言語です。 日本にも意外とフランス語が溢れているので(例えばカフェオレ・ミルフィーユ・クレヨン・シャトーなど)身近に感じていただけると思います。これからは英語だけではなく、もう一か国語必要な時代。是非フランス語を一緒に学んでみませんか。 お休みされていた方、言語は使わないとどんどん忘れてしまうことを実感されいるのではないでしょうか・・・。 まずは過去のレベルを取り戻すことを目標に再開してみませんか? 語学は 継続なり。継続するには楽しむこと。そして本当に意味で楽しみためにはやはり基礎をきちんと学び、自分の欠点、間違いを丁寧に直してくれる人の存在が大切なのではないかと思います。 私のテニスの話になりますが、学生時代テクニックも何も教わらずただボールを打つだけであまり上達せず、結果長続きしませんでした。でも、先生に一つ一つのジェストを直してもらい(最初はもどかしい思いもたくさんしましたが)感覚がつかめるてくると、どんどん楽しくなり、もっと上達したいと目標を少しずつ上に持っていくことができるようになりました。 語学も同じだと思います。学習が楽しいと思える要素を一つでも増やし、「目標」を持つことが大切です。フランス語が話せることで世界が広がりますし、素敵なことですよね。皆さんが楽しく勉強できるようお手伝いさせていただくことができれば嬉しいです。

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Kaori K


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