Cafetalk Featured Tutor Interview

Sachiko

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Sachiko Tutor Interview

Q. こんにちは!沢山聞いてみたいことが有るのですが、まず現在お住まいのロンドンについて。行ったことがない方もいると思うのですが、どういった街ですか?

A. まず、ロンドンには本当に色々な国の人が住んでいます。英語ではMulticultural (多文化的) と言うのですが、正にその言葉がぴったりで、バスに乗っていると様々な言語が聞こえてきます。ですので、昔は食事が美味しくないと有名なイギリスでしたが、最近は色々な食文化が入ってきていて、美味しいレストランもすごく増えています。各国の料理を楽しめますし、一つの国に居て、これだけ多くの国の人と出会えるのはロンドンの特徴だと思っています。イギリスと言うと曇り空・・・といったイメージがある方もいると思いますが、正にその通りで、冬になると本当に太陽を見る機会が減ります。今年の一月、二月は、太陽を見られない日が三週間以上続き、久し振りに太陽を見た時には、本当に嬉しくなってしまった程です。でもその代わり、こちらの夏は夜九時過ぎまで明るいですし、気温も25度前後ととても過ごしやすくて大好きです。夏の暑い日に公園に行くと、皆ここぞとばかりに水着になって芝生に寝転がっていて、「ここはビーチ?!」と錯覚してしまう様な面白い風景が広がっています。

Q. NY、ロンドンには、旅行でも、また長期でも生活を経験されていますが、それぞれの国の違いで印象に残っている事などはありますか?

A. NYには最長で一カ月しか滞在した事が無いのですが、NYに滞在した翌年に初めてロンドンに来た時に最初に思った事は「ああ、店員さんの言葉遣いが少し丁寧だ」という事です。 NYに行った時にすごく印象に残っているのが、スーパーで並んでいる時に、レジの女の人がテーブルを指でトントンと叩きながら「Next! Next!」と言っていたのです。それがロンドンに来たら店員さんが「Next please.」と言っていて、「ああ、pleaseが付いている」と(笑)。 ただ、それでも日本の素晴らしいサービス業に比べると、とても比にはならず、銀行、郵便局、公共料金の支払い等でのトラブルは日常茶飯事で、何か起きた時にはとにかく根気と辛抱が必要で、それは困った所だな、と感じでいます。

Q. 英語を習得されたプロセスに強い情熱が感じられるのですが、学ぶ事への決意になにか大きなきっかけがあったのでしょうか?

A. 実は、最初に日本で英会話を習い出した時には、特にこれと言った目標もなく、姉が習い始めたので「じゃあ私も」といった感じで、とても軽い気持ちで始めました。習い始めるととても楽しくて、毎日英会話学校に通い、一年程で日常会話は出来る様になりました。けれど、自分は全然喋れないと気が付いたのは、ロンドンに住み始めてからでしょうか。最初、Musical Theatreを学ぶためにロンドンのダンススクールに入ったのですが、日本人は一人も居ないし、他のヨーロッパの国から来ている子もクラスに一人居るか居ないかといった環境で、初日の休み時間に皆で学校の近くのカフェに行ったのですが、クラスメートの話している内容がさっぱり分からず、一言も喋れなかったのです。一対一では話せても、イギリス人の子達の間で話している会話って、速さも違うし、とても聞き取るのが難しくて。そんな状態でしたので友達を作るのも難しく、当時は休み時間がすごく苦痛でした。ある日バスに乗っていて、後ろに座っている人達が話している内容を聞いていても全く分からず、「ああ、こんな何気ない会話でさえ私は理解出来ないんだ」って、その時はホームシックと重なって、家に帰ってからかなり泣きましたね。 その後「このままじゃ駄目だ!」と思い、ロンドンにある語学学校に通い始めました。語学学校に通い始めて気が付いたのは、今までなんとなく知っていて日常会話は出来ていたけれど、語彙力がとても少なかったのと、色んな事が頭で整理されていなかったという事。それからはブラッシュアップのつもりで、毎日一生懸命勉強して、一つ一つ整理して行く様にしたら、どんどん喋れるし、聞き取れるようになりました。

Q.ロンドンのArts Ed London でのお話をお聞きしたいです! どういった経緯で入学したのですか?

A. 実は8才の時からクラシックバレエを習っていて、高校卒業後には、日本でミュージカルの専門学校に行き、歌・ダンス・演技を学びました。専門学校を卒業後、更にMusical Theatreを学ぶためにロンドンのダンス学校に入学したのですが、自分に合わないという事もあり、一度辞めたのです。そして、語学学校で英語を学びながら、自分に合う学校を探していて見つけたのがArts Ed Londonです。この学校は、最初に行っていたダンス学校より、歌や演技に重みを置いているところが良いなと思いました。 ただ、イギリスでこういった学校に入学する為には、まずオーディションに合格しないといけないのです。倍率は学校によって、3倍~10倍くらい。しかも歌を一曲と、モノローグと言って、一人で演技をするスピーチを、一分程の長さで用意しないといけないのです。 歌は日本に居た頃から声楽の先生に付いて習っていたので、そんなに問題なかったのですが、モノローグは結構苦労しました。ステージ関係の新聞に広告を出している演技の先生に個人レッスンをお願いして毎週指導をしてもらい、なんとか一分のモノローグを用意しました。 オーディションでは一人ずつ部屋に呼ばれて歌を歌ったり、モノローグを披露したりするのですが、外で待っている間に聞こえてくる他の人たちの歌がとても上手だったし、倍率も結構高かったので、受かるのは無理だろうな・・・と思っていました。後日合格通知が来た時には、飛び上がって喜んでしまいました。

Q. 授業はどういったかたちで行われるんですか? 面白かったコースなどありましたか?

A. この学校でも外国人は私の他にメキシコ人の女の子とフランス人の男の子一人しか居なかったのですが、語学学校で一生懸命勉強した成果もあって、友達も出来ましたし、とても楽しい時間を過ごせました。それでも演技の授業は少し大変で、シアターゲームだとか、即興劇などをやるのですが、聞き取る力、すぐに皆の輪に入って即興で演技をする力というのが必要で、とにかく必死に頑張りました。 大変だったけれど面白かったのは、皆で輪になって、一人一語ずつ言って、ストーリーを作っていくというゲームでした。「Once」「Upon」「A」「Time」「There」「Was」「A」「Cute」「Girl」「In」「A」「Forest」等といった感じです。いつも自分の番が回ってくる時にはドキドキでした。 あと、私はクラスの子達の中で一番ダンスの経験が長く得意としていたので、卒業公演では、ミュージカル「キャバレー」の中から一曲と、他にも色々とやったのですが、そのキャバレーのダンスナンバーでは真ん中で踊らせてもらえたなど、とても楽しい思い出があります。

Q. 発音についても徹底的に学ばれたとのことですが、日本人がネイティブに近づくための発音のコツなどありますか?

A. 私がヴォイストレーナーの先生に付いていた時にとにかく直されたのが、Lの発音と、Thとか、W等の、やはり日本語には無い発音でした。そこで私がとにかくやっていたのが、発音記号を勉強し、歌を練習する時には、辞書で一語一語調べ、歌詞の下に全部の発音記号を書いて練習していました。 あとは、こちらのレストランで働き始めた時に、お客さんに料理を出す時に、料理名を言っても聞き取ってもらえないので(特に難しかったのが「Lamb」羊 でした)、ゆっくりでも良いので大きくはっきりと言う様にしていたら、自然と発音も良くなり、聞き取ってもらえるようになりました。 日本人って口を小さく動かしてもごもごと喋ってしまいがちなのですが、話すスピードは少し遅くなっても良いので、口をきちんと開けて、はっきり話すように意識すると、相手にも伝わりやすくなると思います。

Q. Sachiko先生のレッスンをまだ体験していないカフェトークの生徒さんに、お薦めのレッスンをご紹介してください。

A. まずは30分のお試しレッスンで、私のレッスンがどんな感じで行われているかを体験して頂ければと思います。まず自己紹介をしながら生徒さんのレベルを確認し、その生徒さんに必要だなと思った項目をピックアップして教える様にしています。 私のレッスンの特徴としては、ラーニングティップスでも紹介している反復法という方法を取り入れて、その日にやる文法や表現を最初に確認した後、それを使った質問をいくつか生徒さんにしていきます。生徒さんにはYes, Noだけで答えてもらうのではなく、練習として、全文で最後まで答えてもらう様にしています。例えば過去形の練習の時には、「Did you watch TV yesterday?」(昨日テレビを見ましたか?)と質問し、生徒さんには「Yes, I watched TV yesterday.」(はい、私は昨日テレビを見ました)といった形で答えてもらえます。これが長い質問になってくると、質問された内容を自分でも繰り返さないといけないので、相手が何を言っているか、自然と注意深く聞くようになる為、自然とリスニング力も付くのと、更に自分で声に出してリピートする事によって、今度は自分の頭の中で英語を組み立てて喋る力も付きます。 ただ、単なるオウム返しをするだけでは退屈ですし、飽きてしまうので、生徒さんの興味のありそうな内容の質問をして、記憶に残るように心がけています。例えば上記での生徒さんの答えに対し、更に「What kind of program did you watch?」(どんな番組を見ましたか?)と話を広げていきます。そうしていく事で、自然と好きな番組の話になり、話も弾んでいきます。そうして実際に英会話を日常で使う場面になった時に「あ、そういえばこんな言い方があったな・・・」と思い出して使えるようになって頂ければと思っています。 初級・中級レベルのレッスンでは、よく使う表現や単語などもレッスンに取り入れているのですが、その場合もその表現を使った質問を何度もしていく事で、生徒さんはその表現を実際に使い、答えていく事になるため、頭に入りやすいと思います。これは私が昔、語彙力が少なくて伸び悩んでいた時にこちらの語学学校で学んだ方法で、実体験として実際に使える表現をどんどん増やす事が出来たので、同じ様に伸び悩んでいる生徒さん達の手助けが出来ればと思ってやっています。 また、特別にコースはまだ作っていないのですが、生徒さんの要望に合わせて、海外旅行に行く予定のある生徒さんには、「旅行で使える英会話」という内容でレッスンを行ってもいます。「こんな事を言えるようになりたいのだけど・・・」といった事がある方は、どうぞ遠慮せずにご連絡下さい。

Q. 最後にカフェトークの生徒さんに、コメントをお願い致します!!

A. いつもレッスンを受けて下さっている皆さん、ありがとうございます。いつも、とても楽しく教えさせて頂いています。これからも楽しい授業をどんどん提供出来るように頑張りますので、これからもよろしくお願いします。 また、まだレッスンを受けた事の無い生徒さんも、どうぞお気軽にレッスンをお申し込み下さい。とにかくリラックスした雰囲気で、友達とお喋りしているような雰囲気を作る事を心がけています。 英会話って難しい!分からない!と思ってしまう方もたくさん居ると思うのですが、もっと簡単に、頭の中でパズルを組み立てている感覚でリラックスしてやっていくと頭に入ってきます。 私のレッスンでは、生徒さん一人一人に合わせて、その生徒さんに合ったスタイルでレッスンを行う様にしています。これからも一人でも多くの生徒さんが英語を楽しいと思って学べるお手伝いが出来るように頑張ります。

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