数学と物理を主に、ときどき化学と中学理科、英語や算数も教えています。専門は物理学(理論)です。
海外で長く研究生活を送った後、帰国して地方の国立大学で教鞭をとりました。定年を迎えて故郷の首都圏に戻り、現在は若い人々に教える生活を楽しんでいます。正しい順序でしっかり積み上げて行けば、学習を楽しめること、また自然に速く進むことを、レッスンで実感して貰えたらと思います。
なお、不定期のリクエストをお受けすることが時間的に難しくなりつつあり、新規生徒さんの場合は定期的なレッスンの御依頼を優先させて頂いております。
★ 長い指導歴 学生時代から数えると50年以上、常に教えることに携わってきました。大学院・研究員時代に大手予備校講師の経験があります。大学に勤めてからは卒研生・大学院生を指導し、一定数の研究者を育てました。
Cafetalkでは小学生から大学受験生までのレッスンが主体ですが、その他に大学生や編入学希望者、企業研究者の博士論文指導など、様々なレッスンを個人でお引き受けしています。最近ではインターナショナルスクールや海外在住の生徒さんからの依頼が増え、国籍・言語も多様化してきました。
★ 体系的な学習が基本目前に入学試験があると、教える方も教わる方も、つい 「手っ取り早い」 方法を求めてしまいますが、理系科目は体系的にしっかり学習することで楽しさが生まれます。本来の学習の姿から離れてしまうと、むしろ過剰な負担が生じ、効率の良し悪しどころか、可能か不可能かというレベルにもなりかねません。
体系的な学習は最も効率が良く、確実で、当然ながら大学入試の準備としても最適です。正しい学習習慣を身に着けた人々は目覚ましく成長します。
レッスンは
① 基本事項の解説
② その場で簡単な練習問題
③ 課題による家庭学習
というサイクルで進みます。①と②はあまり時間はかけませんが、体系的な学習の出発点になり、最も重要な部分です。必要な場合にはノートのスキャンを提出してもらい、理解度を確認します。
③の家庭学習の課題は少し高度になりますが、オリジナルな作を含めて、個々の生徒さんに適した問題を用意してお渡しします。提出された解答を次回のレッスンで検討しますが、出来る限り自分の力で解答することが大切ですので、カフェトークのメッセージ機能を利用して、見直すべき箇所のアドバイスや添削指導を行うなど、自力解決をサポートします。
★ 理解を共有するコミュニケーション 「教える・教わる」という行為は、人間のコミュニケーションの原点です。独学で学習する場合も(一方通行とは言え)著者とのコミュニケーションと言えるでしょう。
とくにレッスンは、私にとって共同研究と同じで、互いに理解を共有することが目的です。共通の問題について話し合い、相互理解に達する・・・このプロセスは、学習の基本を体験すると同時に、コミュニケーションの経験を積む良い機会です。
日本の伝統的な教育は「習うより慣れろ」という方式が主流でした。私の子供のころは「ザルで何度も水を掬うように学びなさい」と仰る先生もおられました。しかし理解を共有するためには、ザルで水を掬う方式はNGです。しっかりしたコミュニケーションによって、小さくても柄杓で、漏らさず、こぼさないように受け取る・・・共同研究のように、互いに理解を確認し合う・・・そうしているうちに柄杓もだんだん大きくなり、学習は面白く、能率良くなります。
★ 受験生、とくに大学受験生の皆さんへ 入学試験では、自分一人で問題を解かなくてはなりません。解き方だけ覚えても、その力は身に付きません。基本になる概念と、根本的な「からくり」をしっかり理解しておくことが重要です。
説明されて「なるほど・・・」と思っても、数日後に解らなくなっていたら、それは忘れたのではなく、まだ理解していなかったのです。
真に理解するとは、どのようなことか・・・その感覚をぜひ掴んで下さい。
★ 良好なオンライン環境 私は現在も、若い研究者と共同研究を継続しており、計算環境をオンラインで共有しつつ、大きめの黒板でリモートゼミを開催しています。この環境はオンラインレッスンにも最適です。
環境を活かすために、生徒さんにも見やすいモニターの使用(最小でもiPadサイズ)をお願いしています。SkypeでもZoomでも対応いたしますが、Skypeの方が解像度が高く、黒板の全体映像でも数式の細かい添え字まで見ることができます。
★ 保護者様へのお願い レッスンの効果を上げるためには、講師と生徒さんの間のメッセージの往復が重要です。講師側からは黒板写真や課題ファイル、ヒントや補足説明、質問への対応など、生徒さん側からはノートのスキャンによる課題提出、添削後のファイルの受け取り、質問メールなど。
そのため、とくに中学生以上の生徒さんの場合は、生徒さん自身が直接これを行う環境を、整えて差し上げて下さい。ネット社会の今日、このような習慣は、学習の基本とも言えます。やり方は、講師が適宜アドバイスいたします。
★ その他の講師略歴
筑波大学附属駒場高等学校卒業
東京工業大学理学部卒業
日本学術振興会奨励研究員
京都大学基礎物理学研究所 湯川財団研究員
英国 East Anglia 大学 上席研究員(数学・物理学教室)
スイス Neuchatel 大学 客員研究員(物理学教室)
カナダ Queen's 大学客員教授(物理学教室)
Cafetalk