Cafetalk Tutor's Column

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  • Goodbye, Cherry Days. EP16.信じられない言葉

    「私もケイスケが好きです。」   手紙のその一文を読んだ瞬間、内容がまるで理解できなかった。 ありえない――そう思った。   彼女を見ると、うつむいていて表情は見えない。 一方でクラスメイトたちは相...

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    Keisuke.H

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    Apr 15, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP15.いつもの結末へ

    渡してきたクラスメイトはニヤニヤと笑い、 「お前、こういうの得意だろ」と茶化すように言った。 ちらりと視線をやると、彼女は顔を真っ赤にしていた。 その瞬間、僕は覚悟を決めた。   「ああ、これはダメ...

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    Keisuke.H

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    Apr 14, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP14.期待と不安の間で

    返信が気になって仕方ない。 だけど、怖い。 もし良い返事なら、早く届いてほしい。 でも、もし悪い返事なら、もう届かないでほしい。   心の中でそんな葛藤を繰り返していると、 不意にクラスメイトに肩を...

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    Apr 13, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP13.ラブレターの行方

    「好きです」   震える手でそれだけを書き、友だちに託して彼女に渡した。 遠くから彼女がラブレターを受け取るのを確認し、ほっと息をつく。 授業に戻ったが、黒板の文字は頭に入らない。 それなのに、不安...

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    Apr 12, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP12.屋上より近い告白

    いつの間にか、僕は彼女に惹かれていた。 いつも明るく笑顔の彼女は眩しくて、 話していると時間を忘れるほど楽しかった。   ついに意を決して、彼女を屋上に呼び出し、告白を――。 できたらよかったけれど...

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    Apr 11, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP11.笑顔とキーホルダー

    翌日、彼女は本当にコカ・コーラのキーホルダーを持ってきた。 それも「タダであげるよ」と笑顔で差し出してきた。 僕は状況が飲み込めず、頭上にハテナマークを浮かべた。   彼女は笑いながら説明してくれた...

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    Apr 10, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP10.探し物の行方

    キーホルダーが欲しくて、いろんなお店を探し回った。 だけど、学生の身でお金もない僕には限界があった。 それでも、どうしても欲しくて、本屋に行ったり、 自転車でショッピングモールまで遠出したりした。 ...

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    Apr 9, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP09.コーラと記憶の断片

    恋に落ちた経緯を、僕は詳しく覚えていない。 記憶力が悪いのか、それとも時間の中で忘れてしまったのかはわからない。 でも、これまで思い出さなかったということは、 その記憶が「必要ない」とどこかで判断さ...

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    Apr 8, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP08.片手で回る世界

    オックンは彼女とよく話していた。 幼馴染なのだから、それは当然のことだった。 けれど、不思議なことに、ユミチャとオックンが話しているところを見た記憶はない。   彼女とユミチャはどちらもバスケ部で活...

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    Keisuke.H

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    Apr 7, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP07.「ハズレ役」からの景色

    中学校では、僕と彼女は同じクラスだった。 だから、部活以外にも顔を合わせる機会は少なくなかった。 それでも当時の僕にとって、彼女は「ただのクラスメイト」に過ぎなかった。   僕自身、学年委員長なんて...

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    Apr 6, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP06.遠い日の名前

    彼女と初めて会ったのは、小学校の学外イベントだった。 アスレチックコースへのバスツアーに、ヤワチャンとマコトと一緒に参加したときだ。 隣のクラスの彼女も、同じツアーに参加していた。   僕たちの地区...

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    Apr 5, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP05.砕けたもの、残ったもの

    僕は慌てて訂正して、正直にウキのことを話した。 すると、彼女は何を思ったのか、その話をそのまま本人に報告してしまった。 結果、僕の脈なしの片思いはあっけなく砕け散った。   まあ、正直言えば、玉砕す...

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    Apr 4, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP04.止まった時間、動き出す

    「ケイスケって私のこと、好きなの?」 そんな言葉が彼女の口から飛び出した。 しかも、大きな声で。 その瞬間、周囲にいた部員たちの動きが止まった。 まるで世界の時間が止まったようだった。   僕は一気...

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    Apr 3, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP03.恋のフェイント

    中学校のサッカー部で、僕はオックンと仲良くなった。 オックンはバスケ部のユミチャが好きらしい。 バスケ部の練習中、休憩になると体育館のドアが開け放たれていた。 僕たちがダッシュの練習で体育館の近くを...

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    Apr 2, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP02.風はまだ遠くて

    僕は小学校3年生の2学期、転校生として新しい学校にやってきた。 ちょうど中途半端な時期だったこともあり、 なかなか学校に馴染むことができなかった。 優しく接してくれる友達もいたけれど、 イジメやケン...

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    Apr 1, 2025
  • Goodbye, Cherry Days. EP01.僕たちは直線のように

    人間関係というのは、まるで2本の直線のようだと思う。 交わるか、交わらないか。 どれだけ近づいても、交点はたった1つだけで、それ以上にはならない。 どこかで交差したとしても、それぞれの進む方向が変わ...

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    Mar 31, 2025
  • 物理基礎に気をつけろ!

    高校1年生と保護者の皆さんへ 物理基礎に注意!最初のつまずきが命取りに   春から高校生になる皆さん、そしてその保護者の方々へ。 「物理基礎」、これが意外な落とし穴になることをご存じですか?   高...

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    Mar 29, 2025
  • 試験シーズン、さあ行こう!

    いよいよ大学入学共通テストが1月18日(土)と19日(日)の2日間で実施されますね。 新課程で初めての共通テスト、きっと多くの受験生が期待と不安を抱えていることでしょう。   私自身、受験生だった頃...

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    Jan 8, 2025
  • ペルソナ5の舞台へ、目指せビリケンさん!

    新年あけましておめでとうございます! すでに新年が明けて5日が経過しました。早いものですね。 今年も一緒に楽しい日々を積み重ねていきましょう!   昨年のテーマ「頑張らないを頑張る」は、 みなさんの...

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    Jan 6, 2025
  • I was a bocchi.71 さらば青春オブザーバー

    最古の記憶を辿ると、いつも独りだった気がする。 孤独の中で、欠けたピースを探していた。 でも、何が足りなかったのかは、結局わからないままだ。   回想してみると、不思議なことに僕は独りではなかった。...

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    Dec 4, 2024
  • I was a bocchi.70 仰げば尊し、サッカーフィールド

    オイクボがサッカー部の練習に顔を出したことは、一度もなかった。 職員室の隅で眉間にしわを寄せ、黙々と書類に向き合うばかりだった。 「顧問なのに、なんで見に来ないんだよ?」 僕たちはそんな不満をぶつけ...

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    Nov 29, 2024
  • I was a bocchi.69 先生ごめん、僕は止まれない!

    両親、先生、塾講師。 僕の周りの大人たちは全員「敵軍」だった。 口を揃えて「勉強しろ!」と言うだけで、やる気を削ぐ才能に満ちていた。 そんな中、僕は謎の反抗心を燃やし、 部屋に隔離されようが居残りさ...

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    Nov 28, 2024
  • I was a bocchi.68 ケイスケ王国独裁記

    頭がキレる人を学年委員長や生徒会長にしてはいけない。 これが僕の学年の結論だった。 努力家のイシザキは生徒会副会長になり、 学年トップの才女オトキタさんが生徒会長に選ばれた。 僕は学年やクラスで好き...

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    Nov 27, 2024
  • I was a bocchi.67 蛍の光と琵琶法師

    僕は熱しやすく冷めやすい性格で、記憶にも同じ特徴があった。 短期記憶には自信があるが、長期記憶はからっきしだ。 特に日本史ではその傾向が顕著で、 テスト前の休憩時間が僕の「記憶のゴールデンタイム」だ...

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    Nov 26, 2024
  • I was a bocchi.66 旅人の影

    読書が苦手だった。 同じ本をローテーションするだけで、 夏休みの読書感想文は毎回締切間際に仕上げる。 国語の問題文すら読むのが面倒で、 普段の読書習慣のなさが如実に表れていた。   母は何度も読書を...

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    Nov 25, 2024
  • I was a bocchi.65 交わらない証明

    学習塾では不貞寝が日常だった僕だが、 数学の授業で記憶に残っている「平行線の証明」というテーマがある。 その日は珍しく起きていたし、学校の授業での出来事が関係していたからだ。   学校の授業は塾より...

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    Nov 24, 2024
  • I was a bocchi.64 暖かい場所

    僕は中学生の頃、保健室に行くことが多かった。 保健室登校ではなく、怪我や体調不良でお世話になっていた。 素直になれない時期だったけれど、保健室だけは特別な場所だった。   保健室の先生はいつも「よく...

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    Nov 23, 2024
  • I was a bocchi.63 幻のゴール

    僕のような運動音痴がベンチ入りするほどの人材不足。 そんなサッカー部が強いわけがない。 夏休みも、塾の講習を理由に練習を休んだ僕にとって、 中学生最後の大会への熱意など皆無だった。   だが、大会当...

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    Nov 22, 2024
  • I was a bocchi.62 しんかい1.4

    僕は泳げない。 何度かスイミングスクールに通ったものの、 水への恐怖心は克服できなかった。 そもそも浮き方がわからないのだ。 「力を抜けば浮くよ」とコーチは言うが、 その通りにしても沈む。 たった水...

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    Nov 21, 2024
  • I was a bocchi.61 青春のゼロ

    授業中、眠気に負けることが多かった僕だが、 実技科目だけはそうはいかなかった。 移動教室があるおかげで、居眠りし続けるわけにはいかなかったのだ。   美術では未完成の作品を残し、 音楽では楽譜が読め...

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    Keisuke.H

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    Nov 20, 2024
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