もし(詩の紹介!)

Rintaro

僕はサイクリングが好きなのですが(と突然始まる今回のブログ)、何せ昨年の9月に始めたばかりなので色々学ぶことがあるわけです。僕は何でもほとんどインターネットで情報を見つけて学習、そして実践する人間であり(写真・映像・ナレーション、そして最近ではパーソナルフィットネストレーナーの仕事をしていますがどれも全て独学です)、サイクリングも例外ではありません。そんな中ある日Phil Gaimonという元プロサイクリストを発見します。現在32歳、数年前まではプロツアーに参戦し活躍していましたが今は現役を退き


Worst Retirement Ever(Cafetalkに無関係なリンク貼ると怒られるので皆さんYouTubeで検索してみてください)


というYoutubeチャンネルを展開、実は未だにバリバリで乗りまくっており世界中の峠の最速記録を塗り替える、といった挑戦をしています。皮肉屋でありながらサイクリングへの姿勢はひたすらまっすぐ。ドーピングで一時期騒がれていたサイクリングというスポーツを内側から変えるために右上腕に「Clean(=ドーピングはしていない)」というタトゥーをするくらい。そして友達には


俺がもしドーピングで捕まるようなことがあったらこのタトゥーを皮膚ごとナイフで剥いでくれ


と伝えたそうです。



さてそんなサイクリストと冒頭にある僕の詩の朗読に一体どういった関係があるのでしょうか?実はそんなPhil Gaimon氏、先日練習中にクラッシュに巻き込まれ重傷を追ってしまい只今治療中なのです。

 

自転車のトラック競技でどのくらいいけるのか?という企画で走ってみたらオリンピック代表候補に選ばれる資格を獲得できそうなくらい速かったことが発覚、来年のオリンピックに向けてVelodrome(写真参照)で練習をしていたところ他の選手のクラッシュに巻き込まれたのだそうです。

来年の東京オリンピックで実際に使用される静岡県伊豆市にあるVelodromeです(写真:the Japan Times)


彼は20代、そして30代の人生ほぼすべてを自転車に捧げてきました。もちろん事故・怪我は今回が初めてではないですが、彼の中では現役を退いた今現在行っている活動こそが全てなのです。アメリカで飢える貧困層の子どもたちのためにチャリティーを実施、全米を回ってその活動を盛り上げようとしている最中の出来事でした。

身体よりも精神的なダメージがきつかったらしく(当然ですよね)、そんな中彼自身が発見したのが今回の詩なのです。著者であるRudyard Kiplingについてはまた別の機会で触れるとしてまずはお聞きください。以下、原文です。そんなに難しい単語はないですし、Phil Gaimon氏のストーリーを紹介しましたから是非辞書などは使わずにどういった意味なのか、どうしてGaimon氏がこれに感銘を受けたのか(事故・サイクリングへの熱意)を想像していただきたいです。


If (Rudyard Kipling)

If you can keep your head when all about you 

    Are losing theirs and blaming it on you,   

If you can trust yourself when all men doubt you,

    But make allowance for their doubting too;   

If you can wait and not be tired by waiting,

    Or being lied about, don’t deal in lies,

Or being hated, don’t give way to hating,

    And yet don’t look too good, nor talk too wise:


If you can dream—and not make dreams your master;   

    If you can think—and not make thoughts your aim;   

If you can meet with Triumph and Disaster

    And treat those two impostors just the same;   

If you can bear to hear the truth you’ve spoken

    Twisted by knaves to make a trap for fools,

Or watch the things you gave your life to, broken,

    And stoop and build ’em up with worn-out tools:


If you can make one heap of all your winnings

    And risk it on one turn of pitch-and-toss,

And lose, and start again at your beginnings

    And never breathe a word about your loss;

If you can force your heart and nerve and sinew

    To serve your turn long after they are gone,   

And so hold on when there is nothing in you

    Except the Will which says to them: ‘Hold on!’


If you can talk with crowds and keep your virtue,   

    Or walk with Kings—nor lose the common touch,

If neither foes nor loving friends can hurt you,

    If all men count with you, but none too much;

If you can fill the unforgiving minute

    With sixty seconds’ worth of distance run,   

Yours is the Earth and everything that’s in it,   

    And—which is more—you’ll be a Man, my son!

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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