海外から見た日本を勉強しましょう

nonsuke

こんにちは、nonsukeと言います。
台湾で日本語教師をしています。
中国や台湾で日本語を教えていて、現地の人が日本人以上に日本の文化や習慣について興味を持っていることに驚くことがあります。
私も大変歴史が好きでかなり詳しいつもりでしたが、台湾人がみんな知っている日本人、八田与一について台湾に来るまで知りませんでした。
他にも、葛飾北斎が世界にどれほどの影響を与えたかや、有名な青山栄次郎や山田虎次郎については海外から見た日本史を勉強し直して始めて知りました。
日本人は歴史が好きだと思いますが、もう一度新たな視点で学ぶとどうして世界から日本が注目されているのかがよく分かります。
 
台湾が親日であるのは日本統治時代のインフラ整備や設備投資が理由だと思っていましたが、そんな単純なことではないようです。
台湾で話されている現地の言葉はミンナン語という言葉で、お年寄りはこの現地語と日本語を話し、中国語を話せない方もいます。
ミンナン語は唐の時代の言葉で、唐の末の戦乱で南方に逃れた人が今の台湾人の先祖になります。
中国大陸は、唐の前と後では言葉も民族も異なります。
日本人が理解しにくい点ですが、王朝が変わると言葉も文化も民族も変わります。
それで中国を一つの国の歴史と言っていいのか?とも思います。
唐の時代の音が言葉に残っているのは、影響の大きかった日本語と福建や台湾で話されているミンナン語です。
数字の数え方など驚くほど似ており、よくこの話で盛り上がったりします。
 
中国大陸を去り、日本の教育を受けて育ったのがミンナン語を話す台湾人です。
大陸との気質の違いはこの時の教育が大きいように思います。
日本精神(りっぷんじんしぇん)という言葉を時々聞きます。
これはあきらめないで粘り強く努力する、いうものです。
児玉源太郎、後藤新平、新渡戸稲造など台湾とかかわりの深い日本人について学ぶとこの時代の空気を感じることができます。
 
終戦後に毛沢東と蒋介石が金門島で戦い、今の台湾の形ができるのですが、これには根本博が深くかかわっています。
この根本博という人は、日本人が蒙古から引き上げるときの歴史を調べると必ず名前が出る人です。
この時から蒋介石と根本博は繋がりがあります。
その後二二八事件という虐殺事件があり、戒厳令があり反日教育があって、それでも親日であることに驚くとともに以前の日本の影響の大きさを感じます。
 
思いつくままに台湾と日本人のかかわりについて書きましたが、学校では学ばない日本史について興味のある方は気軽に講座にお越しください。
受験に役立つ知っておくとよいことから、外国の方にどのように日本の文化や習慣を紹介できるか、海外で生活する上で知っておくとよいネタなどリクエストに応じて楽しく紹介できればと思います。

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コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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