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バッハをジャズにするにはコードづけが大切

YANOTERU

先日のピアノライブでは、バッハのAriosoという曲を
はじめて披露しました。題名は知らなくても
聞けばすぐわかる有名な曲です。
この曲の意味は「アリア」つまり、歌曲から来ています。

バッハの曲をジャズアレンジするためには、まず旋律の
流れを見ながらコード記号を付けていく作業があります。

これがなかなか大変です。クラシック畑の人はコード記号とか
コードネームについては馴染みがないでしょうが、
このコードネームはとても便利な記号です。

書き方にもいくつかの所作があって、
たとえば、ファ、ラ、ド、ミという音を積み重ねた
コードネームの表記としては F△7とか、FM7、Fmaj7などと
書き表します。どれを使うかはアレンジャーやプレイヤーの好みです。

F△7というコードはボサノバなどにもよく使われています。
つまりコードには音の構成と音楽の雰囲気や個性を
内包している情報のかたまりなのです。

ジャズにはいわゆるスタンダード曲をいっぱいあつめた黒本
というジャズ・スタンダード集があります。
アメリカにもReal bookという本があります。
それらの本の中に入っている一曲一曲にはコードネームが
書かれているので、それを見るだけで和音の流れが
初見でわかるようになっています。
(ただ、残念ながらバッハの曲は上記の曲集にはさすがに入っておりません。)

 ジャズメンはこのコード進行を書いたメモだけでも
けっこうまともな演奏をします。以前ライブで
コードを書いたメモを見て、これだけの楽譜みたいなもので
よくあんな演奏できるわね、不思議だわ言われたことがあります。

コードネームは慣れればなんてことないですが、初めて見る人にとっては
呪文みたいなものだと思います。(笑)


いま「私プロジェクト」の一つとしてバッハインベンションを
ジャズの曲としてアレンジして弾くことを始めています。

いま2声の2番をジャズ化しています。
一通りコード分析もできたので、ベース音源を
作りつつあります。

できたら録音して、このコラムでご披露したいと思います。

下の楽譜はバッハインベンション2声の2番の出だしです。
音符の上に付いてるのがコードネームです。


バッハ・インベンションをジャズ化するレッスンも
準備していますので、ご興味ある方はレッスンを作りますので、
できるまでしばらくお待ち下さい。

ジャズピアニストのヤノテル でした。

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コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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