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【ギターコラム】カポって便利

Yuta.H

こんにちは。ギター講師のYutaです。

11月も後半に入りまして、誕生日も無事に迎えることができまして(ありがとうございます!)
だんだんと年末感が漂い始めましたね、、、嵐の前の静けさ?みたいな。

そんな時期ですが、今日は久しぶりにガッツリコラムです!笑
ギターの補助アイテム、むしろ弾き語りをするにはなくてはならない「カポ」という道具について、今日は語ってみようと思います。
ちなみに僕は、無類のカポ好きです笑

▼ どんな道具?
エレキの方にはあまりなじみがないかもしれませんが、初心者セットなどを購入するとついてきたりしますね。
弾き語りの方は特に、必要性が高いアイテムです。

一言で言うと、「押さえ方を変えずに、キーを変えることができる」というものです。

おおまかに分けて、2種類の使い方があります。
①キーを上げる
②押さえ方を簡単にする

では、それぞれ詳しく解説してみましょう。


▼ キーを上げる
こちらはイメージしやすいかと思いますが、
キーを上げたいときに、上げたい分のフレットにカポをつけるだけで、キーを上げることができます。

たとえば、キーDの曲を歌おうとしたときに「1音上げたいな」と思ったら、
2フレットにカポをつければ押さえ方はそのままで、キーを上げられます。

※ここで注意点!
 ギターは1フレット=半音なので、1音は2フレット分、ということになります。
 カラオケのキーコントロールと混同しないようお気をつけて。

ただカポは基本的に「付ける = キーが上がる」なので、キーを上げる時は簡単ですが、
下がるときは難しい場合や工夫が必要な場合があります。

▼ 押さえ方を変える
こちらの使い方を覚えられると、難しいコードもものすごく弾きやすくなったり、ギターのコードの響きを生かして弾いたりすることができるようになります!
最近はコード検索サイト等で、簡単に弾けるカポのポジションを調べられたりしますが、
仕組みを理解しておくと、どんな曲にも対応できますし、いろいろとアレンジも広がりますよ。

【例1】キー:A♭

[A♭ → E♭ → Fm → D♭]
というコード進行の曲があったとして、押さえ方を調べてみたら全部バレーコードだった・・・なんてことはわりとありますね。
特に#や♭がついたキーはこういうことが多くて、見た瞬間にまぁモチベーションが下がりますよね(笑)

そんなとき、カポの出番です!
考え方としての順序を、詳しく説明していきます。



1)コードの順番
まず、コードの並びを確認しておきます。
--------------------------------
C D E F G A B
--------------------------------
※これについての詳しい解説は、長くなってしまうのでまたどこかでお話できたら

2)すべてのキーを「#」で考える <ココポイント!>
上記以外のキーは、#や♭がつきますが、どちらをつけるかは、実はルール上では決まっています。
ですが、カポの付け方を考えるときは基本的に「#」で考えましょう。
そうすると、例のA♭は「G#」となります。

3)弾きたいポジションと原曲キーの差で、カポのフレットを決定
ここまでくると勘のいい方は分かるかと思いますが、[G# = G + 半音]なので、
A♭は【1フレットにカポをつけてポジションG】で弾くことができます。
そうなると最初のバレーコードだらけのコード進行も、

[G → D → Em → C]
と、見慣れた弾きやすいコードになる、という仕組みです!


【例2】キー:E
#や♭がなくても、例えばEのキーはB, C#m, G#mなどバレーコードがわりと頻繁に出現します。
あと時々、E/G#やら、C#m7/Bやら、調べると「こんなん指つるって・・・」みたいなコードも見かけます。

弾けるようになるよう練習するのが大事なのは言わずもがなですが、
本番が近くて完成度を優先しないといけないなど、どうしても!という場合はこんなやり方も↓

1)近くの弾きやすいキーを探す
まず「E」より低い、弾きやすそうなキーを近くで探します。
DとかCなら、弾いたことあるなって方もいるのではないでしょうか。

2)原曲キーとの距離をはかる
それが見つかったら、原曲キーEとの距離をはかります。
E = D + 1音(2フレット)
   = C + 2音(4フレット)

3)任意のフレットにカポをつける
そうすると、2フレットにカポをつけてD、または4フレットにカポをつけてC、と
自分の弾きやすいポジションで弾くことができます!

余談)
弾きやすくなるだけでなく音の響きも変わるので、僕は「この曲は高い響きが合うな」「この曲には◯◯のコードの響きがほしいな」と思ったら、カポなしで弾ける曲もあえてカポを付けたりすることもあります。

▼ まとめ
こんな感じで、カポを上手に使えると弾きやすくなることがあります。
「自分にはこんなコード弾けない」とあきらめていた曲がある方も、一度カポを使って試してみていただけたらと思います!

一点、注意としては “カポに頼りすぎないこと“ です。
カポに頼って「曲を完成させる」ことばかりに意識がいくと、楽な弾き方が癖になってしまって上達が遅くなる場合もあるので、
うまくバランスをとってやってみてくださいね。

もっと詳しく話を聞きたい方、そもそもどんなカポがいいのか知りたいといった方は、ぜひレッスンでお話しましょう(^^)
ではでは、だんだん寒くなりますので皆さんお体にはお気をつけてお過ごしくださいね。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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