気がつけば、レッスン回数も9000回を超えました。いつもレッスンを受けてくれている皆さん、本当にありがとうございます。
さて、私の日本語レッスンで中→日翻訳をしている時、中国語の「找」「找到」は日本語で「探す」「見つかる」「見つける」のどれを使えばいいか迷う人がけっこういることに気づきました。
そこで、今回はこの3つの単語について説明したいと思います。
まずは「探す」「見つかる」「見つける」の違いをチェックしましょう。
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・人がある物/ある人を探す(他動詞):人尋找某物/某人
・ある物/ある人が見つかる(自動詞):某物/某人(被)找到 主語是「被找到的某物/某人」
:焦點在於「被找到的某物/某人」上
較為客觀。有消極被動的含意。
・人がある物/ある人を見つける(他動詞):人找到某物/某人 主語是「人」
:焦點在於「人」上
較為主觀。有積極主動的含意。
「探(さが)す」は欲しい物を求めて、いろいろ見たり、歩いたりして行動すること。
「見つかる」「見つける」はどちらも探した結果ですね(找到:表示尋找後的結果)。
ニュアンス(語言中細微差異)から言うと、「見つかる」は自動詞なので、「自然に起こった」、
「見つける」は他動詞なので、「自分で意志を持って、積極的に行動した結果」という感じがします。
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では練習のために下の中国語を日本語に翻訳してみてください。
(1)我正在找日商工作。
(2) 多虧朋友的介紹、馬上就找到工作了。
(3) 去好幾間公司面試後、終於找到工作了。
↓
↓
(1)【我正在找日商工作。】→日系企業の仕事を探しています。
《解説》
履歴書を会社に送ったり、面接を受けたりして行動することは探すですね。
(2) 【多虧朋友的介紹、馬上就找到工作了。】
→友達が紹介してくれたおかげで、すぐに仕事が見つかりました。
《解説》
友達が紹介してくれたおかげで、仕事が決まった場合は、自然に起こった感じなので、 「仕事が見つかりました」を使うといいでしょう。
《補足》
「見つかる」には「找到」以外に、受身の意味「被找到」「被發現」もあります。
【例文】
・犯人が見つかりました。兇手被找到了。
・授業中、こっそりスマホをいじっていたら、先生に見つかった。
在上課時偷玩手機、結果被老師發現了。
(3) 【去好幾間公司面試後、終於找到工作了。】
→何社も面接を受けて、やっと仕事を見つけました。(主観性を重視)
→何社も面接を受けて、やっと仕事が見つかりました。(客観性を重視)
《解説》
何社も面接を受けて頑張って探した結果を強調したければ、他動詞を使って「仕事を見つけました」にするといいでしょう。ただ、自分が頑張って探した結果でも、「見つかる」を使うことも多いです。あえて物を主語にして自動詞を使うと、客観的で丁寧な表現になるからです。
話者の嬉しい気持ちや強い意志を表したい場合、「見つける」のほうをよく使います。
[他の例文]
・四つ葉(よつば)のクローバーを見つけました。
我找到四葉幸運草了。
・必ず犯人を見つけます。
我一定要找到凶手。