先日、若手尺八家の演奏会に行ってきました。
9月にあった演奏会の評判がとても良くて、自分が行けなかったのが残念だったので、今回は万難を排して参加しました♪
~~~~~
長谷川将山 第一回尺八リサイタル
2024年12月16日
浜離宮朝日ホール(東京:中央区)
~~~~~
主宰の長谷川将山さんは、東京藝術大学の付属高校から大学へ進学し、大学院まで進んで、その後、精力的に演奏活動をしています。ご両親も地歌箏曲の演奏家です。地歌箏曲と尺八は合奏することが多く、関連の深い種目ですから、幼少から尺八の音色にも親しんできたのでしょう。つまり、彼は邦楽界のサラブレッドということですね。
当日は期待以上のパフォーマンスでした。
第1回リサイタルということで、古典から1970年頃の現代邦楽、21世紀の新曲まで意欲的なプログラムでしたが、どれもすっかり自分の手の内に入れて演奏されていました。
それに、いったいどれだけ肺活量があるのだろうと思うような、深くて厚みのある音色。曲によっては循環呼吸で息継ぎなしの演奏まで。尺八には標準よりも長くて低音が出る「長管尺八」がありますが、それもお得意で、十二分に音を鳴らしていました。
音量もあり、技術もあり、そして、あらゆる年代・作曲家の音楽を的確に表現する音楽性があり…。
これほど恵まれた演奏家も珍しいのではないでしょうか。
ただただ感心するばかり。若者の才能とパワーに脱帽しました。
おまけですが…
音楽を聞いていると、無意識に一緒に呼吸していることがあるそうです。その日の夜、いつになくぐっすり寝られたのですが、これは長谷川さんの深い呼吸の尺八効果だったのかも。
演奏会当日が30歳のお誕生日だったそうです。これからもいっそう、パワフルで芸術性の高い演奏を続けていってくれることと思います。
回應 (0)