クリスマスの時期がやってきますと、「クリスマス」以外にも耳にする言葉がいくつかあります。
Noel
“The first Noel the angel did say…♪” The First Noel というクリスマスキャロルを以外には、「ノエル」と聞いて思い浮かぶのは「ブッシュドノエル」ではないでしょうか?フランス語で「ビュッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël)」です。Noël は「クリスマス」、bûche は「薪」「丸太」「樹」を指します。合わせて「クリスマスの薪」となります。
なぜクリスマスに「薪」なのでしょう?そのルーツは北欧から来ているという説があります。北欧では、クリスマスの時期(年の瀬)になると薪を何日もかけて焼く儀式は「ユール」、焼かれた丸太は Yule log(ユールログ)と呼ばれました。
Yule は、北欧を含む古代ヨーロッパのゲルマン民族の間で、冬至の頃に行われたお祭りです。北欧諸国ではクリスマスのことを「ユール」と呼び、英語でもクリスマスの時期を「Yuletide」と呼ぶこともあります。The Christmas Song の歌詞でも “Yuletide carols being sung by a choir…♪” とありますね。
Yule 以外にも、クリスマスに組み込まれた休日はあります。Saturnalia「サートゥルナーリア祭」は、古代ローマで行われたサトゥルヌス神を祝う冬のお祭りです。クリスマスパーティでたくさん食べる習慣や、やたら派手なセーターを着る文化はここから来ているかもしれませんね。
また、サートゥルナーリア祭には『社会的役割の(表面上の)入れ替え』という特徴があります。実はこの Saturnalia の面影がある祝日があります。
Boxing Day(ボクシング・デー)です。イギリス連邦諸国などでよく見られる休日で、日付はクリスマス翌日の12月26日です。クリスマスに働かなければならなかった使用人たちに、翌日主人が贈り物を箱に入れて配ったので boxing「箱詰め(する)」day「日」だそうです。(スポーツの boxing ではありません!)
素敵な年末年始をお過ごしください!Have a wonderful holiday season!
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