2月8日開票されたデリー首都圏議会選挙。
ここでもモディ―首相率いる国政与党BJP(人民党)が圧勝した。モディ―首相は、現在も大人気である。
「ヴィンディャ ヒマ~チャラ ヤムナ~ ガンガ~♪」インド国歌“ジャナマナガナ”
でも歌われている、ヤムナー川。
インド人にとっては、神聖で大切な川なのだが、写真のように、
下水や産業廃水で発生した白い泡に覆われている。
そして、この泡には高濃度のアンモニアやリン酸塩が含まれ、呼吸器や皮膚に害を及ぼす恐れがあるが、
その中で沐浴する信者らの姿が見られる。
ヤムナー川の汚染は、最優先解決課題なのであるが、依然としてヤムナー川の状況は変わらない。
今までの政権が十分な対策を講じてこなかったことへの住民の不満や失望が
今回の選挙結果に現れたとして、選挙で勝利したBJP(人民党)が今までの政権に
『You Lost Due To Curse Of Yamuna Maa』
(負けたのはヤムナー川の女神の呪いのせいだ)
と、発言したことが、THE TIMES OF INDIA 等メディアにとりあげられ大きな話題になった。
政治にもヒンズー教神話が登場してくるあたり、インドらしい。
しかしながら、そもそもBJPはヒンズー教を基調とした政策の方針をとる政党なので、
この発言は、BJPを支持する人々には最もささるのかもしれない。
政教分離の原則の日本では考えられないことである。
正義や正しさは社会によって異なる…
我々日本人が外国に住むということは、常にこの問題にぶつかりながら生活するということなのだろう。
しかし、「呪い」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル などという刺激の強い言葉は怖いが、
日本人の「ご飯粒を残すと目がつぶれる…」という考え方に似ていて、
我々日本人にも共感できる考え方である。
もしかすると、インド人にとって、具体的な環境問題や健康被害への怖れよりも、
“ヤムナー川の女神の呪い”への恐怖心のほうが勝っていて、
「呪いをかけられないように川をきれいにしよう!」(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!
と呼びかけたほうが効果的なのかもしれない。
だが、このアミニズム信仰的な考えがインド人の心に根付いているとするならば、
依然としてひどい環境汚染や汚いインドの街や通りを見るかぎり、
ある意味、ここインドには凄腕の呪術師がいると思えてならないのだ。
「U R MY SPECIAL ヒュウィウィウェウェィン ヒュウィウィウェウェィン♪」
(King Gnu “SPECIALZ”より)
あなたの暮らしに音楽を♪
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