カウンセリングを生活の一部に。
カウンセラーのayakoです。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「最近読んだおすすめの本」のお話です。
今日ご紹介したいなと思っている本が、『コンビニ人間』です。
村田沙耶香さんの小説で、こちらは2016年に芥川賞を受賞されているということで、結構有名な本かもしれません。
ちょうど私、Kindle Unlimitedの読み放題になっていたので、予定がなかった週末に読んでみました。
だいたい2時間ぐらいで読めたので、ちょっと気分転換に軽く本を読みたいという方におすすめかもしれません。
内容ですが、主人公の女性が大学時代からずっとコンビニでアルバイトをしているんですね。
大学時代から18年間です。
普通だったら結婚とか、正社員として就職をするだろうという考えを周りの人が持っていて、「大丈夫なの?」というような目で見られてしまう。
ただ、ここで言う「普通」って何なんでしょうか。
私たちが普通だと考えていることが、必ずしも正しいとは限らない。
コンビニで18年間バイトをしている。
この事実だけ見れば、18年間も継続している。
しかも週休2日でしっかり働いている。
これってすごく立派なことですよね。
同じように正社員として会社で18年勤めていれば「すごいね」と言われる。
でもそれがアルバイトだとしたら、反応が変わるでしょうか?
皆さんだったら、どう思いますか?
私は、18年継続したという点だけでも本当にすごいと思います。
この作品を通して、「普通」や「常識」といった価値観を改めて考えさせられました。
主人公の女性は、子どもの頃から少し感覚がずれていて、家族も心配しているのですが、しっかりと大人になって、一つのことを極めています。
コンビニの仕事に関しては、すごく細かいところまで気が付く力を持っている。
一度、コンビニを退職する場面もあるのですが、店に入ったときに「ここはこうしたほうがいい」とか、「これはどうなってるんだろう」とすぐに改善点に気づくことができる。
それだけの力を育ててきた女性なんです。
普通じゃないから変な目で見られる。
でも、「普通」って一体なんだろう?
私たちはこの「普通」という感覚を、少し手放す必要があると感じました。
社会との距離感や、「普通」に違和感を感じている方には、きっと共感できる部分があると思います。
ぜひ読んでみてください。
今日は「最近読んだおすすめの本」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
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