翌日、オックンから一通のメールが届いた。
「よりを戻そうと思っているんだったらやめたほうが良い。彼女は嫌がっているから。」
どうしてここでオックンが出てくるのか、
そして彼が僕のメールアドレスを知っているのか、
その理由はまったくわからなかった。
けれど、彼女が嫌がっているのなら、それ以上深入りするのはやめようと思った。
追いかけるのは野暮だ。
それからしばらくして、彼女を見かけたのは成人式前日の同窓会だった。
遠くから彼女の姿を見たが、昔の面影を残しつつもどこか落ち着いた雰囲気になっていた。
懐かしい、というより、もう別の世界の人のように感じた。
声を掛けようとは思わなかった。
特に話す用事もないし、
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