私はローマ生まれ育ちのイタリア人。小学生の時「大人になったら何がしたい(何の仕事がしたい)?」というテーマで国語(イタリア語)の筆記試験をしたことがある。その時、「まだ10歳にも満たないのに、何故こんなことを聞かれるのだろう。何の仕事がしたいか分かんない。」と思いながらも「趣味が読書なので小説家か、動物が大好きなので獣医か、どっちかになりたい。」と書いたことをよく覚えている(約20年後の私は小説家にも獣医にもなっていないが笑)
正直、高校生になっても、まだ何の仕事がしたいか分からなかった。行きたい大学や勉強したい分野も特になかった。進路を考え始めたのは卒業間近の5年生で(イタリアの高校は5年制)考古学が学べる大学に入ろうかなと、ぼんやりと考えていた時期もあった。実際は大学を決める3ヶ月前にとあることがあって日本語が学べる大学に進学した。
こんな風に将来の仕事に対しては何も興味がなかった学生時代だったが、明確な『将来の夢』はあった。それは、『結婚して、家族が作りたい』ということだった。
あなたはジョン・レノン氏のこの言葉を知っているだろうか?
When I was 5 years old, my mother always told me that happiness was the key to life. When I went to school, they asked me what I wanted to be when I grew up. I wrote down ‘happy’. They told me I didn’t understand the assignment, and I told them they didn’t understand life.
By John Lennon
日本語に訳すと、
僕が5歳の時、母はいつも幸せが人生の鍵だと教えてくれた。学校に行くと、彼ら(先生や生徒ら)は大きくなったら何になりたいかと僕に聞いてきた。僕は「幸せになりたい」と書いた。彼らは僕がこの課題を理解していないと言った。僕は彼らにあなた達は人生を理解していないと言った。
ジョン・レノン
私と少し似ていると思う。
幸運なことに現在はその夢は叶っている。これからは『我が子と夫と一緒に幸せになる』ことに注力していこうと思う。
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