カウンセリングを生活の一部に。
カウンセラーの ayako です。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「最近読んだおすすめの本」のお話です。
今日ご紹介したい本は、小説『カラフル』。
森絵都さんによる日本の児童文学作品です。
この『カラフル』は、私が週に1回ほど接している学生さんから教えてもらったんです。
彼女はこの小説に加えてミュージカルも観ていて、
とても感動したというエピソードを話してくれました。
それなら私も読んでみようと思って手に取りました。
『カラフル』は、おそらくミュージカルの他にもアニメ映画やドラマにもなっているようですね。
あらすじを簡単にお伝えすると、
死んだ魂が集まるような世界で、とある魂が抽選に当たり、
再び人生をやり直すチャンスをもらいます。
やり直す方法は、自殺を図った中学3年生の男の子の体に入り、
その子の人生を生き直していくというものです。
この本はとても不思議な感覚を与えてくれるストーリーで、
魂はその男の子本人ではなく、別の魂が入る設定です。
魂の視点から見ると、男の子の家族やクラスメイト、部活仲間などは全て「他人」になります。
他人として物事を見ていくうちに、
新しいことにチャレンジする一歩が踏み出せたり、
本音を話せるようになっていくんですね。
私自身、この本を読んで気づいたのは、
「自分のこととなると不安を感じるけれど、他人のこととしてなら正直に見られる」ということです。
あまり詳しい内容は避けますが、
この感覚って私たちの日常にも応用できるなと思いました。
よく「自分軸を持って生きましょう」と言われますが、
現実ではうまくいかないことやつらい出来事にも直面します。
そんなとき、あえて「他人ごと」として捉えてみると、
解決策が見つかることもあるし、気持ちを落ち着けられることもあります。
これは「客観視」につながる考え方で、
「メタ認知」とも言われるものです。
たとえば『カラフル』のように、
自分の魂が自分の体から抜けて、空の上から自分を見下ろすようなイメージを持つといいかもしれません。
私自身、よく「紙に書き出してみて」と言いますが、
これは自分の思考と少し距離を取るため。
紙と自分の間に空間ができることで、客観視がしやすくなるんです。
この本からインスピレーションを得て、
「魂が体から抜ける」「お化けになって上から見る」
そんなイメージで自分の状態を見つめてみると、
周囲に支えてくれている人が見えたり、
つらい自分をやさしく見守ることができるかもしれません。
こうやって、日常に活かせるヒントを本からもらえるのって、
本当に素敵なことだなと思ったので、今日はお話してみました。
この『カラフル』は児童文学ということで、子どもでも読めるくらい読みやすいです。
最近本を読んでないな〜という方や、
「読みやすい本から始めたいな」という方に、ぜひおすすめしたい1冊です。
今日は「最近読んだおすすめの本」のお話でした。
ではまたお会いしましょう。
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