指摘されるとすぐ落ち込む子に伝えたいこと

Kana K

ピアノスクールかなでのかなです!

今回は「指摘されるとすぐにしょんぼりしてしまう子」について書いてみようと思います。

ピアノのレッスンでは、
「ここ、もう少しこうしようか」とか
「この指使い、直してみようね」といったアドバイスをたくさんします。

でも中には、そのひとことだけで、
目に涙が浮かんでしまう子がいます。

小さく「うん…」とうなずきながらも、
明らかに元気がなくなってしまう。
集中力も下がって、音も弱くなってしまう。

そういう姿を見るたびに、
「伝え方」って本当に大事だな…と痛感します。

どんなにやさしく言っても、
その子が「できなかった」と受け取ってしまえば、
気持ちはしぼんでしまう。

私が意識しているのは、
“できなかった”ことより“やろうとした”ことをまず伝えること。

「ここ直そうか」より前に、
「さっきのところ、最後まで止まらずにがんばってたね」
「この音、さっきよりきれいに出せてたよ」
という言葉を必ず入れるようにしています。

それから、
「これ直したらもっとよくなる!」ではなくて、
「これ、もうちょっとだけ変えてみると、面白いかも?」みたいな、
“変える=楽しいこと”として伝えるようにもしています。

音楽って、本来は喜びや表現のためにあるものだから、
指摘や指導が、自己否定にすり替わってしまうのは避けたい。

指摘に弱い子は、
誰よりも自分で自分を責めてしまうことがあるから、
“そこまで落ち込まなくて大丈夫だよ”という安心を、
レッスンの中で伝えていきたいです。

小さな自信を、何度も重ねて、
少しずつ“指摘される=気づきが増える”と感じられるようになったとき、
その子の音は本当にのびのびと自由になります。 

かな

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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