こんにちは。ピアノスクールかなでのかなです。
今日は「音の粒をそろえる」って、実際どんな状態?という話です。
よく「粒をそろえて」と言われますよね。
でも、何をもって“そろっている”と感じるか、
それがわからないまま練習している人も多いです。
私自身、昔は
「ちゃんと弾いてるつもりなのに、揃ってないって言われる」
ことがよくありました。
でも、あるとき録音して聴き直してみたら、
自分が思ってたよりも、ずっとバラバラだったんです。
つまり、
弾いてるときと聴いてるときの感覚がズレてた。
それからは、よく録音するようにしました。
それも、ただ録るんじゃなくて、
**「同じ音量・同じ質感になっているか」**に意識を集中させて聴く。
あと、実は大事なのが…
自分の耳の“聴く深さ”を育てること。
ただ何となく聴いてるだけでは
本当のズレや差が見えないこともあります。
だから私は、音がバラつく子には
「自分で“揃ってない”って感じられるようにしようね」と伝えます。
聴く力を育てるには、
あえてゆっくり弾いて、1音ずつ聴く時間も必要。
それともう一つ、私が好きなやり方は、
イメージを描くこと。
たとえば、
「きれいに並んだビー玉がコロコロ転がってるイメージ」
とか、
「ミシンの針がリズムよく上下してる感じ」など。
それを楽譜の上に小さく絵で描いておくと、
視覚でも粒感を意識できるんです。
“そろえる”って、テクニックの話だけじゃなくて、
感覚と耳の訓練でもあると思っています。
だからこそ、練習の途中で
「これ、今ほんとにそろってる?」
って、自分に聞いてみてください。
その積み重ねが、
本当に伝わる演奏の土台になっていくと思います。
かな
コメント (0)