私の故郷サレルノの伝統菓子:思い出と軽やかさの間で

Giovanni (ジョバンニ)

 忘れられない香りがあります。

 日曜日の朝に切り分けられたミルフィーユの香ばしさ、祝日のチョコレートプロフィトロールの濃厚な香り、そして町のパティスリーのショーケースに並ぶグレーズされたババ。
 
 私の故郷、イタリア南部のサレルノ県では、お菓子ひとつひとつに物語があります。

 生地をこねる手、目分量で材料を合わせるおばあちゃんたち、粉砂糖の下に隠された驚き。
 
 でも今日、私はそんなお菓子たちを少し違った視点からご紹介したいと思います。

それは「伝統」と「現代的な食への配慮」の両方を大切にする視点です。
 
 
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?? 記憶とともに味わう郷土菓子
 
– ミルフィーユ:サクサクとクリーミー。最近では植物性クリームや自然な甘味料で軽やかに

– チョコレートプロフィトロール:濃厚でもバランスの良い味わい。カカオと植物性のホイップで

– グレーズされたババ:南イタリアの定番。アルコール抜きや代替粉でアレンジも可能

– リッチャ(層状)のスフォリアテッラ:香ばしい生地と軽めのフィリングで乳製品不使用の工夫も

– レモンクリーム入りの花形菓子、ハート型ココアクッキー、スパイス風味のカルツォンチェッリ:地元の柑橘やスパイスを使ったオーブン菓子で、米粉やオリーブオイルなども活用できます
 
 
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?? すべての人のためのお菓子へ
 
現代では、多くの人が食物アレルギーや健康への配慮から、お菓子にも「やさしさ」を求めています。
 
 伝統は変えるのではなく、「進化」できます。

 自然で季節の素材を使えば、あきらめずに本物の味を楽しめます。
 
たとえば:
 
バターの代わりにオリーブオイルや米油
 
小麦粉の代わりに全粒粉やアーモンド粉、米粉
 
牛乳の代わりにオートミルクやアーモンドミルク
 
砂糖も少し控えめにするだけで十分です
 
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味わうイタリア語
 
 それぞれのお菓子には、名前と響き、イタリア語の言葉があります。

 その言葉の裏には、文化、歴史、感情が詰まっています。
 
 カンパニア地方の郷土菓子を知ることは、

 イタリア語を学ぶ旅でもあり、

 イタリアを五感で感じる体験でもあります。
 
 
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✅ ご希望の方には、イタリア語の語彙や表現も学べるレッスンをご案内します。
一緒に、甘くてやさしいイタリアの世界を旅してみませんか?

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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