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ヨガの効能とは?解剖学から見る意外な3つの影響

Mayuyoga

ヨガというと、柔軟性やリラックス効果に注目されがちですが、解剖学的に見ると、体のもっと深い部分にも影響を及ぼしています。
今回は「姿勢筋」「結合組織」「神経系」という3つの観点から、ヨガが体にもたらす意外な効能をご紹介します。

1. 姿勢を支える「インナーマッスル」へのアプローチ

ヨガでは、バランスをとるポーズや、じっくり体幹を使う動きが多くあります。
これらは、腹横筋・多裂筋・骨盤底筋・横隔膜など、いわゆる「インナーユニット」と呼ばれる姿勢筋を自然に活性化します。
筋トレのように意識的に鍛えるのではなく、呼吸と連動させながら深層筋を使うことで、
反り腰や猫背などの姿勢不良が改善され、腰痛予防にもつながります。

2. 結合組織(筋膜)をゆるめて、全身のつながりを回復

ヨガのゆったりした動きや静止時間の長いポーズは、筋肉だけでなく「筋膜」へも作用します。
筋膜とは、筋肉や内臓を包む薄い膜で、全身をボディスーツのように包んでいます。
ストレスや同じ姿勢が続くことでこの膜が縮こまると、コリや痛みが起きやすくなります。
ヨガの静的ストレッチはこの筋膜をゆっくりと解放し、体のつながりを取り戻す助けになります。

3. 末梢神経に働きかけて「感覚」を取り戻す

日常生活で私たちは、足の裏や手のひら、背中など「感覚」を使うことが意外と少なくなっています。
ヨガのポーズでは、ふだん意識しない筋肉や皮膚に注意を向けることで、末梢神経の感度が高まり、
「体の声を聞く力(ボディアウェアネス)」が育まれます。
この感覚が育つことで、疲れに気づくのが早くなったり、無理をしすぎる前にセルフケアができるようになります。


ヨガは“気持ちいい”だけじゃない

こうした効能は、たとえ短時間でも継続することで少しずつ体に変化が現れてきます。
単なるストレッチやエクササイズではなく、「自分の体と向き合う時間」として、
ヨガの奥深さを感じていただけたら嬉しいです。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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