こんにちは!
今日は「今週のトピック」について書いてみようと思います。
日本語教師になって、いつのまにか24年目になりました。
最初は日本語学校で10〜20人のクラスを担当していました。
初心者のころに知っておきたかったことはたくさんありますが、その中でも3つといえば…
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1. 「教える」より「引き出す」
2. 完璧な教案より、柔軟な対応
3. ひとりで抱え込まず、相談すること
1. 「教える」より「引き出す」
初心者のころは、「先生だから全部教えなきゃ!」と思っていました。
「先生だからどんな質問にも答えられなきゃ」という気持ちもあったと思います。
でも本当に大切なのは、学習者と一緒に走る「伴走者」であることです。
教師が全部説明するよりも学習者自身が気づいたときのほうが身につきます。
教師は答えを渡す人ではなく、考えるきっかけを作る人だと気づきました。
2. 完璧な教案より、柔軟な対応
当時は4コマの授業のために、倍の時間をかけて準備していました。
ときには徹夜したり、泣きながら教案を作ったりしたこともあります。
それでも、教案どおりに授業が進むことはほとんどありません。
学習者の反応や理解度、質問などで流れが変わるからです。
だから大事なのは「準備そのもの」ではなく、「流れのイメージ」と「その場で対応できる余白」でした。
ちなみに、この20数年の間に働き方は変わったものの、この仕事を「辞めたい」と思ったことはなく、それも不思議なご縁だなと思っています。
3. ひとりで抱え込まず、相談すること
私は「自分で何とかしなきゃ」と思うタイプで、人に相談するのが苦手でした。
「こんなことを聞いたら恥ずかしい」「どう思われるだろう」と考えてしまったからです。
でも実際には、同僚や先輩に相談すると、すぐに解決することも多いです。
安心できるし、新しい考え方も学べます。相談は弱さではなく、学びの近道だと今は思います。
おわりに
私が日本語教師になったのは大学を卒業したばかりで、学生と年が近く(ときには学生のほうが年上のことも!)、常に「先生らしくしなきゃ」と力を入れていました。
でも今は、「一緒に考える・柔軟に動く・人に相談する」ことを大切にしています。
フリーランスになった今でも相談相手は同業者に限らず、異なる業種の方やときには家族など多くの人の支えがあってこそだなと感じます。
この3つを知っていたら、もっと楽に、もっと楽しく教えられたかもしれません。
当時は本当に一生懸命すぎて、余裕がありませんでしたが、今は少し気持ちに余裕が出てきて、肩の力を抜く方法も身についてきたと思います。「手を抜く」ではないですよ。「肩の力を抜く」です。
でも「初心忘るべからず」。日本語教師を目指していたころ、働き始めたころの情熱は、これからも持ち続けていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
may
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