日本茶の飲み比べ

中村勇太

日本茶飲み比べ

 

先日、表参道茶茶の間さんの周年イベント、日本茶の飲み比べにお邪魔してきました。

 

茶茶の間さんの扱うお茶はブレンドなし(シングルオリジン)です。

 

僕が教わった認識では

その土地、土によるところ

生産者の技術によるところ

淹れる人の技術によるところ

飲む時の気候

飲む人の体調

 

など、色々なことがあります。

香り、口当たり、味などもよく言われますが、個人的には飲んだときに喉の奥で広がって上に抜けていく香りが好きです。

 

普段よく飲ませてもらう銘柄以外にもお茶をたくさん飲みました。

 

で、「これ、目立たないけど、すごく良いお茶」と言ったところ、オーナーの返事は

「それ、普段中村さんが飲んでるお抹茶と同じ土地、同じ生産者さんです、安心感ですねー、確かにすごくいいお茶です」

 

さらに、「あー、これもあんまりアピールしないけど、しっかりしてる」

対するオーナーの返事は

「それも、同じ土地、同じ生産者さんですよ笑」

 

そしてスパイシーな異色のお茶。

聞いてみると、静岡でも京都でもなく、三重のお茶。

あー、これが土の違いだと再認識しました。

 

そのスパイシーなお茶の後に、

最初ぼやぁーとしてるなぁ、と思ったお茶に戻ってくると全然ちがう。ぼやぁーではなく、フルーティーでした。

ぼやけていたのは自分の感覚でございました、、

 

びっくりしたのが、狭山のウーロン茶。

ほぼ紅茶になってるんですが、そのあまさにびっくり。いい砂糖いれてるのか?というくらい甘く、そして家で淹れて失敗した紅茶にありがちなアクみたいな後味は皆無。

 

大変面白い時間でした。

 

お茶を淹れることと、クラシック音楽の演奏はわりと近しいものだと思っています。

 

土地は作曲家、

品種は様式、

作り手は楽譜、

淹れ手は奏者、

みたいな。

 

ブレンドで作られた一つの理想もいいですが、すっぴんというか、ありのままいい仕事をしている一癖はなかなか面白いです。

 

保存リストに追加済み

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

コメント (0)

ログインして、コメント投稿 ログイン »
Premium ribbon

出身国:

居住国:

教えるカテゴリ

講師の言語

日本語   ネイティブ

中村勇太講師の人気コラム

  • しわシワ皺

    ヴァイオリンは歳をとると皺ができます。(量産品でもいいニスを利用しているとできるようです) ニスは何度も塗り重ねられているので、それぞれのニスが湿度や温度で伸び縮みして皺になります。 これをニス...

    中村勇太

    中村勇太

    0
    9841
    2015年2月26日
  • 早朝夜中の練習方法

    ヴァイオリンは音域が高いため、どうしても近隣の耳に障ってしまいがち。 チェロは音域が低いので意外や意外、近所、隣室に聞こえにくいです。 サイレントヴァイオリンや、胴がないミュートヴァイオリンもあ...

    中村勇太

    中村勇太

    0
    9499
    2015年9月3日
  • 才能ってなんだろう?

    児童館の0歳時サークルや子ども園の子育て支援のコンサートでよく尋ねられます。 楽器に向き不向きはありますか?楽器の習い事(稽古事)はどう選ぶんですか?、何歳から始めますか?才能は関係ありますか? ...

    中村勇太

    中村勇太

    1
    9390
    2015年3月9日
  • 動画インタビュー公開頂きました(・ω・)

    動画インタビューを公開して頂きました。 キャンペーンなどでお忙しい中、こんなに綺麗にまとめて頂いて、プロの仕事に感動しております。 ぜひご覧くださいませ(^-^)

    中村勇太

    中村勇太

    0
    9219
    2015年6月30日
« 全講師コラム一覧へ戻る
お気軽にご質問ください!