私は日系ブラジル人としてブラジルで生まれました。
日本に来た当時、私は日本語がまったく分かりませんでした。
教室で先生の話していることが理解できない。
友達が何を話しているのかも分からない。
伝えたいことがあるのに、言葉が出てこない。
あの頃の「もどかしさ」は、今でもはっきり覚えています。
そんな私に、日本語を一から丁寧に教えてくれた学校の先生がいました。
ゆっくり、何度も、根気強く向き合ってくれたその時間があったからこそ、
今の私は不自由なく日本語を話すことができています。
日本語が分からずに困っている人の気持ちは、誰よりも分かる。
それが、私の原点です。
私の周りにも、日本語が話せずに苦労している人がたくさんいました。
本当はもっとできる力があるのに、
言葉が壁になってしまっている。
「もっと日本語が話せれば、もっといい仕事が見つかるのに」
「もっと話せれば、生活がもっと楽になるのに」
そう感じる場面を何度も見てきました。
だから私は、日本語を教えたいと思いました。
言葉の力で、誰かの可能性を広げたいと思ったのです。
これまで多くの学習者に日本語を教えてきました。
日本に来たばかりの頃は何も話せなかった学生が、
今では自分の考えを流ちょうに話せるようになったり、
大好きな日本のアニメを字幕なしで見られるようになったり。
その瞬間の、あの輝く笑顔を見るたびに、
私は心から幸せを感じます。
日本語は、ただの言葉ではありません。
人生の選択肢を広げる力だと、私は信じています。
あの頃の私のように、言葉で困っている誰かの力になれたら——
それが、私が日本語教師を続ける理由です。
これからも、一人ひとりの「できた!」を大切にしながら、
学ぶ人に寄り添う日本語教師でありたいと思っています。
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