日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
ある日、ふと手が止まりました。
以前なら、何も考えずに開いていた画面を、
その日は、少しだけ迷って、そのまま閉じていたんです。
開かなかった、というよりも、
開かなくても大丈夫だった、という方が近いのかもしれません。
ほんの小さなことなのに、
その変化が、少しだけ自分の中に残っていた気がしました。
あるとき、何気ない会話の中で、
ひとつの言葉だけが、なぜか頭に残っていました。
忘れたいわけではありませんでした。
むしろ、あの時間が幸せだったことは、
ちゃんと分かっているつもりでした。
だからこそ、消したいとも思わなかったし、
なかったことにしたいとも思いませんでした。
それでも、同じ場所に立ち続けることが、
どこか少しだけ、違うような気がしていました。
「残しておきたい」と思う気持ちと、
「そこに居続けること」は、
同じではないのかもしれません。
うまく言葉にはできなかったけれど、
その違いに、少しずつ気づき始めていたように思います。
完全に見なくなったわけではありません。
ふと気になってしまう瞬間も、まだあります。
でも、前のように、
その先まで確かめようとはしなくなりました。
それだけのことなのに、
少しだけ、呼吸がしやすくなった気がします。
今はそばにない何かを、
別のもので埋めることはできないけれど。
そこに、思いがけず舞い込んできた
新しくて、これまでとは違う何かに出会うこともあります。
それが、いつのまにか、小さな充実感に変わり、
やがて安心感へとつながっていくこともあるのかもしれません。
その先に、静かな幸せのようなものを感じることもありました。
ふと、穏やかな気持ちになっている自分がいることも。
同じ時間を過ごしていたはずなのに、
それぞれの場所で、
それぞれ違う歩き方をしていることにも気づきました。
それは、離れてしまった、というよりも、
それぞれが、それぞれのチャプターを歩きはじめただけなのかもしれません。
無理をしなくても、つなぎ止めようとしなくても、
自分のままでいられる関係だけが、
そっと残っていたように思います。
ふと、今、互いが幸せでいるのなら、
それでいいのかもしれないと、思える日が来たように思います。
似たような感覚を、
どこかで感じたことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
あのとき大切にしていた気持ちは、
今の自分の中で、どんなかたちで残っていますか。
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