脳と香りのしくみから考える「小さく始める」コツ
勉強を続けていると、どうしてもやる気が出ない日があります。
「今日は疲れていて机に向かえない」
「勉強しなければと思うほど気が重い」
「テキストを開く前から負けた気分になる」
こういう日は、決して珍しくありません。
私自身も、これまで中小企業診断士、1級FP技能士、宅地建物取引士、ITパスポートなどの資格学習をしてきましたが、毎日やる気に満ちていたわけではありません。
むしろ、やる気が出ない日の方が普通です。
そこで大切なのは、気合いや根性だけに頼らないことです。
今回は、少し化学的・脳科学的な見方も交えながら、やる気が出ない日の勉強法を紹介します。
やる気は「出てから動く」のではなく「動くと出やすい」
やる気というと、最初から心の中に湧いてくるものだと思いがちです。
しかし実際には、行動を始めることで、脳が少しずつ勉強モードに入っていく面があります。
勉強に関係する脳内物質として、よく知られているものにドーパミンがあります。
ドーパミンは、単に「快楽の物質」というより、報酬や達成感、次の行動への意欲に関係すると考えられています。
つまり、最初から大きなやる気を待つよりも、
小さな行動を起こして、小さな達成感を得る
方が、次の行動につながりやすいのです。
だからこそ、やる気が出ない日は「長時間勉強する」ではなく、まずは5分だけ机に座ることから始めるのがおすすめです。
まずは5分だけ机に座る
やる気が出ない日に、いきなり2時間勉強しようとすると、脳にとっては負荷が大きすぎます。
その結果、
「面倒くさい」
「今日は無理」
「明日やろう」
となりやすくなります。
そこで、最初の目標を極限まで下げます。
5分だけ机に座る。
これで十分です。
テキストを開くだけでも構いません。
昨日解いたページを見るだけでも構いません。
ペンを持つだけでも、立派なスタートです。
化学的に言えば、脳は環境や行動の刺激を受けて状態が変わります。
机に座る、教材を開く、ペンを持つ。
こうした小さな刺激が、「勉強を始める準備」に近い状態を作ってくれます。
1問だけ解いてみる
机に座れたら、次は1問だけ解いてみることです。
ここでも大切なのは、欲張らないことです。
1ページではなく、1問。
30分ではなく、1問。
完璧に理解するのではなく、まず1問です。
1問解くと、正解でも不正解でも、脳に刺激が入ります。
問題を読む、考える、答えを見る、丸つけをする。
この一連の流れによって、止まっていた頭が少しずつ動き始めます。
そして、1問でも終えると、
「今日は何もできなかった」
ではなく、
「少なくとも1問はやった」
になります。
この差は小さいようで大きいです。
資格試験の勉強では、毎日完璧に進むことよりも、勉強の流れを切らさないことが大切です。
やる気が出ない日は、量ではなく「ゼロにしないこと」を目標にしましょう。
アロマで脳のスイッチを入れる
やる気が出ない日の工夫として、私はアロマを使うこともおすすめします。
香りは、化学的に見ると、空気中に広がった香り成分が鼻の奥にある嗅覚受容体に届くことで感じられます。
嗅覚は、記憶や感情に関係する脳の領域とも結びつきが深いとされており、香りによって気分が切り替わることがあります。
たとえば、
- すっきりしたいときは柑橘系
- 落ち着きたいときはラベンダー系
- 眠気を飛ばしたいときはミント系
- 集中したいときはウッド系やハーブ系
など、自分に合った香りを使うとよいと思います。
大切なのは、香りそのものに魔法のような効果を期待することではありません。
「この香りを使ったら勉強を始める」
という、自分なりのスイッチを作ることです。
同じ香りを勉強前に使い続けると、脳がその香りを「勉強開始の合図」として覚えやすくなります。
これは、やる気が出ない日に意外と助けになります。
掃除をすると頭の中も整いやすい
机の上が散らかっていると、それだけで勉強に入りにくくなります。
テキスト、書類、スマホ、飲み物、関係ない郵便物。
視界に入る情報が多いと、脳はそれらを無意識に処理しようとします。
つまり、散らかった机は、勉強前から脳に余計な負荷をかけている状態とも言えます。
やる気が出ない日は、勉強を始める前に机の上を少しだけ掃除するのがおすすめです。
全部を片付ける必要はありません。
- 今日使う教材だけを出す
- いらない紙を捨てる
- ペンを1本だけ置く
- スマホを少し遠ざける
- 飲み物を用意する
これだけでも十分です。
掃除は、勉強の準備運動です。
手を動かすことで体が少し活動状態に入り、視界が整うことで頭も切り替わりやすくなります。
やる気が出ない日は「脳に優しく始める」
やる気が出ない日に、自分を責める必要はありません。
人間の集中力や意欲は、睡眠、疲労、ストレス、体調、環境によって大きく変わります。
毎日同じように頑張れる方が、むしろ珍しいと思います。
だからこそ、やる気が出ない日は、脳に優しく始めることが大切です。
おすすめは次の4つです。
- 5分だけ机に座る
- 1問だけ解く
- アロマで気分を切り替える
- 机の上を少し掃除する
これだけで十分です。
特に資格試験の勉強は、短距離走ではなく長距離走です。
中小企業診断士やFP、宅建などの資格学習でも、毎日絶好調で勉強できる人は多くありません。
大切なのは、やる気がない日でも続けられる仕組みを持っておくことです。
まとめ
やる気が出ない日は、無理に自分を奮い立たせようとしなくても大丈夫です。
まずは5分だけ机に座る。
1問だけ解く。
アロマを使う。
机の上を整える。
このような小さな行動が、脳にとっては勉強開始の合図になります。
やる気は、待っているだけでは出ないことがあります。
でも、小さく動き始めることで、後からついてくることがあります。
勉強を続けるコツは、毎日完璧に頑張ることではありません。
やる気が出ない日でも、ゼロにしない工夫を持っておくことです。
5分でも机に座れたら、その日はもう一歩前進です。
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