日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
回転寿司に行くと、
サーモンのお皿は驚くほどよく流れています。
(コロナ後は、ぐるぐる回ってはいませんが
お客さんが注文した皿が目の前を通過します^^)
子どもも。
大人も。
外国人観光客も。
気づけば誰かが手を伸ばしています。
今では、お寿司やお刺身の人気者。
でも、少し不思議だと思いませんか。
なぜ「鮭」ではなく、
「サーモン」なのでしょう。
スーパーへ行くと、
焼き魚用には「鮭」。
お刺身コーナーには「サーモン」。
同じような魚に見えるのに、
日本人は自然に呼び分けています。
実は、日本では昔から、
鮭を生で食べる習慣はあまり一般的ではありませんでした。
朝ごはんの焼き鮭。
お弁当の鮭。
鮭おにぎり。
「鮭」と聞いて、
多くの日本人が思い浮かべるのは、
きっとこんな景色ではないでしょうか。
そんな日本に、
1980年代、
海を越えてやって来た魚がいました。
ノルウェーの養殖サーモンです。
そして、
「お刺身やお寿司でも楽しめる魚」
として紹介されるようになりました。
少しずつ受け入れられ、
気がつけばサーモンは、
日本の食卓に欠かせない存在になっていました。
ここで面白いのは、
魚だけではなく、
名前も一緒に広まったことです。
もし今でも、
「ノルウェー産の鮭です」
と紹介されていたら、
生で食べることに抵抗を感じた人もいたかもしれません。
けれど、
「サーモン」
という呼び方には、
どこか新しい食文化の響きがありました。
魚そのものだけではなく、
名前もまた、
新しいイメージを運んできたのです。
だから今でも、
「鮭おにぎり」は自然ですが、
「サーモンおにぎり」と聞くと、
少し新しい感じがします。
反対に、
「サーモンのお刺身」は自然でも、
「鮭のお刺身」と聞くと、
少し違和感を覚える人もいるかもしれません。
同じ魚なのに、
名前が変わるだけで、
頭に浮かぶ料理まで変わる。
言葉とは不思議なものですね。
次にサーモンのお寿司やお刺身を食べる時、
少しだけ思い出してみてください。
その名前の向こうには、
海を越えて届いた魚の物語があります。
そして、
それを受け入れた日本の食文化があります。
私たちが何気なく使っている言葉には、
思っている以上に長い旅が隠れているのかもしれません。
「鮭」と「サーモン」も、
きっと、そのひとつです。
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