日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^ ^
前回のコラムでは、
「鮭」と「サーモン」の違いについて書きました。
魚売り場を見ていると、
知っているようで知らない名前が意外と多いものですね。
その中でもマグロは、
お寿司屋さんへ行くと、
つい注文してしまうという方も多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
お寿司屋さんでも、
スーパーのお刺身売り場でも、
マグロを見ない日はないかもしれません。
日本人が好んで食す魚のひとつです。
実はその時、
もうひとつ気になったことがありました。
それが、
「本マグロって何が“本”なんだろう?」
という疑問です。
私はずっと、
本マグロとは「本物のマグロ」という意味だと思っていました。
でも調べてみると、そうではなかったのです。
本マグロの正式な名前は、
「クロマグロ」。
マグロの仲間の中でも特に高級とされる種類で、
そのため「本マグロ」と呼ばれるようになったそうです。
つまり、
普段私たちが食べているメバチマグロやキハダマグロも、
ちゃんとマグロです。
なんだか少し安心しました(笑)。
そういえば、
スーパーのお刺身コーナーをよく見ると、
本マグロ。
メバチマグロ。
キハダマグロ。
ビンナガマグロ。
いろいろな名前が並んでいます。
私たちはまとめて「マグロ」と呼びますが、
実はそれぞれ別の種類です。
普段は気にせず見ていましたが、
名前を知ると少し見え方が変わる気がします。
そして、
マグロは昔から日本人に親しまれてきた魚です。
その名残は、
私たちが普段使う言葉の中にも残っています。
たとえば「ねぎま」。
現在は焼き鳥のメニューを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、
もともとは「ねぎ」と「まぐろ」を使った料理が由来だと言われています。
何気なく使っている言葉の中にも、
昔の食文化の痕跡が残っているのですね。
さらに驚いたのは、
今では高級品として人気のある「トロ」。
実は昔から人気だったわけではないそうです。
冷蔵や冷凍の技術が発達する前は、
脂の多いトロは保存が難しく、
今ほど高く評価されていなかったと言われています。
もし江戸時代の人がお寿司屋さんに来たら、
大トロの値段を見て驚くかもしれませんね。
こうして調べてみると、
私はマグロをよく食べているのに、
実はあまり知らなかったのだなと思いました。
本マグロの意味も知らなかった。
トロの歴史も知らなかった。
そして、
普段何気なく使っている言葉の中にも、
思いがけない歴史が隠れていることを知りました。
だから私は、
スーパーの魚売り場が少し好きです。
ただ食材が並んでいるだけではなく、
名前の向こう側に、
歴史や文化や、
思いがけない物語が隠れているからです。
知っているつもりだったのに、
実は知らなかった。
そんなことは、
魚の名前だけではないのかもしれません。
人も。
言葉も。
ときには自分自身のことさえも。
今度マグロを見かけたら、
ぜひ少しだけ名前を見てみてください。
本マグロなのか。
メバチマグロなのか。
キハダマグロなのか。
きっと、
昨日までとは少し違って見えると思います。 ^ ^
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