日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
韓国語を勉強していると、
「これも同じ意味なの?」
と思う単語によく出会います。
例えば、다、몽땅、온통、싹。
辞書を見ると、「全部」「みんな」「すっかり」など、
よく似た意味が並んでいます。
勉強を始めた頃の私は、
「結局、どれを使っても同じじゃないの?」
と思っていました。
ところが、ドラマや歌、韓国の人たちの会話に触れるうちに、
その印象は少しずつ変わっていったんです。
韓国語で一番よく耳にするのは 다。
다 먹었어요.
全部食べました。
シンプルで、日常会話には欠かせない表現です。
전부 もよく使われます。
전부 끝났어요.
全部終わりました。
「すべて終わった」と少しはっきり伝えたい時によく耳にします。
そして 모두。
모두 감사합니다.
皆さん、ありがとうございます。
物だけでなく、人に対しても自然に使える便利な言葉です。
ここまでは、日本語の感覚とあまり変わりません。
でも、ここから韓国語らしさが少しずつ見えてきます。
例えば 몽땅。
용돈을 몽땅 써 버렸어요.
お小遣いを全部使ってしまいました。
気付けば財布の中は空っぽ。
몽땅 の一言だけで、そんな場面まで浮かんできます。
次は 온통。
방이 온통 책이에요.
部屋中、本だらけです。
見渡す先は、本、本、本。
온통 は、その広がりまで伝えてくれます。
私が特に好きなのが 싹。
스트레스가 싹 풀렸어요.
ストレスがすっかりなくなりました。
기억이 싹 사라졌어요.
記憶がすっかり消えました。
跡形もないくらい、きれいさっぱり。
싹 を聞くと、その爽快さまで伝わってくる気がします。
そして 죄다。
죄다 팔렸어요.
全部売り切れました。
一つ残らずなくなってしまった。
そんなニュアンスを自然に感じられる言葉です。
こうして並べてみると、
日本語なら一言で表せる場面でも、
韓国語では、
何も残っていないのか。
あたり一面そうなのか。
跡形もなく消えたのか。
同じ出来事でも、見えている様子に合わせて
言葉を選んでいることが分かります。
もちろん、普段の会話なら 다 一つでも十分伝わります。
でも、ドラマや歌詞の中で、
「ここは 다 ではなく 몽땅 なんだ。」
「だから 온통 がぴったりなんだ。」
そんな小さな発見が増えていくと、
韓国語は「単語を覚える勉強」から、
「言葉を味わう楽しさ」へと変わっていく気がします。
これから韓国ドラマや歌を楽しむ時に、
몽땅 や 온통、싹 という言葉が聞こえてきたら、
「この言葉は、どんな場面を描こうとしているんだろう。」
そんなことを少しだけ想像しながら聞いてみてください。
同じ意味に見える言葉なのに、一つひとつが違う表情を見せてくれる。
そんなところも、韓国語の大きな魅力なのだと感じています ^^
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