前回(ぜんかい)は、助詞(じょし)が「役割(やくわり)を示すラベル」だとお話しました。
今回はその中でも、日本語で一番よく使う助詞「は」を見ていきましょう。
「は」は「話題(わだい)のマーク」
「は」の基本的な役割は、「今から、これについて話しますよ」と宣言することです。
私(わたし)は学生(がくせい)です。
→ 「私」について話します。私は学生です。東京(とうきょう)は大(おお)きい都市(とし)です。
→ 「東京」について話します。東京は大きい都市です。このケーキはおいしいです。
→ 「このケーキ」について話します。おいしいです。
「は」の後(あと)には、その話題(わだい)についての説明(せつめい)が続(つづ)きます。
英語との違(ちが)い
英語には「は」に対応(たいおう)する言葉がありません。
だから、最初(さいしょ)は「なぜこの言葉が必要(ひつよう)なの?」と感(かん)じると思います。
でも実(じつ)は、英語でも話題を意識(いしき)した言い方はあります。
"As for me, I'm a student."
この "As for ~" が「は」に近(ちか)い感覚(かんかく)です。
日本語では、それを短(みじか)く「は」一文字(いちもじ)で表(あらわ)します。
「は」は否定(ひてい)でもよく使う
「は」には、もう一つ面白(おもしろ)い使い方があります。
否定(ひてい)するときに使うと、「他(ほか)はどうか知(し)らないけど、これは〜じゃない」というニュアンスが出ます。
私(わたし)は行(い)きません。
→ 私は行かない。(他の人(ひと)はわからないけど)それは違(ちが)います。
→ それは違う。(他のことはともかく)
否定文(ひていぶん)で「は」がよく出てくるのは、このためです。
まとめ
- 「は」は話題(わだい)を示すマーク
- 「は」の後(あと)に、その話題の説明(せつめい)が続く
- 否定(ひてい)文でもよく使われる
次回(じかい)は「が」を取(と)り上(あ)げます。
「は」と「が」はよく似(に)ていて、多(おお)くの学習者(がくしゅうしゃ)が混乱(こんらん)するポイントです。
違(ちが)いをわかりやすく解説(かいせつ)しますね。お楽(たの)しみに!
シリーズ「日本語の助詞(じょし)を1つずつ理解(りかい)する」— 毎回(まいかい)1テーマ、わかりやすく解説します。
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