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第23回:伸びる子の親は,「できなかった日」の次を見る

じゅんじ / John

「今日は,何もできなかった」

そんな日もあります。

学校から帰るのが遅かった。

部活で疲れていた。
思ったより宿題に時間がかかった。

予定を立てていても,

そのとおりにいかない日はあります。

でも私は,

予定どおりにできなかったことより,
そのあと,どう立て直すか
の方が大切だと思います。

■ 予定どおりにいかない日は,必ずある


「18時から数学」

「19時から英語」
と決めても,

学校の予定が延びる。

急な提出物が出る。
一つの問題に時間がかかる。

そんなことはいくらでもあります。

だから必要なのは,

予定を守る力だけではなく,
予定を直す力
です。

■ 「予定なんか,ない方がいい」と思わせない


予定どおりにできなかった時,

「またできなかったね」
「せっかく予定を立てたのに」

と何度も言われると,

子どもは,

「予定なんか,ない方がいい」


と思うようになることがあります。


予定を立てなければ,

守れなかったことを責められることもないからです。

でも,予定は,

できなかった時に責めるためのものではありません。

うまくいかなければ,

直せばいい。

たとえば
「またできなかったじゃない!」ではなく,
今日は予定と違ったね。次はどう直そうか
と聞いてみる。

予定は,

次を考えるための道具
です。

■ 「何もできなかった」は,本当?


生徒さんが,

「昨日,全然勉強できませんでした」
と言うことがあります。

でも聞いてみると,

数学は途中までやった。
英単語は少し見た。
ということもあります。

そんな時は,

「少しでもできたことはあった?」
「じゃあ,今日はどこからやる?」
と整理する。

できなかったことを責めるより,

次に戻る場所を見つける。

これが,立て直す練習になります。


■ 「追い込まれたらできる」を習慣にしない


テスト前日に徹夜して,

それなりにいい点が取れた。

そんな経験をすると,

「追い込まれたらできる」
と思うことがあります。

でも,それが習慣になると,

切羽詰まらないと動けない
という形になりやすくなります。

これは,勉強だけの話ではありません。


社会人になってからも,

納期ぎりぎり。
締切日ぎりぎり。
催促されてから動く。

そんな仕事の進め方につながることがあります。


だから学生のうちに身につけたいのは,

追い込まれた時だけ頑張る力ではなく,
締切から逆算して,余裕を持って進める力
だと思います。

■ 自分で予定を立ててみる


テストの日が決まったら,

「テストの日から逆算すると,
いつまでに何を終わらせたい?」

と聞いて,本人に考えさせる。

最初から完璧でなくていい。


やってみると,

「思ったより時間がかかった」
「ここは早めに始めた方がよかった」
と分かります。

そして,

その経験を次のテストに生かす。

うまくいっても,

うまくいかなくても,
自分で立てた予定なら,次に直す材料になります。

そうやって少しずつ,

「前回ここで遅れたから,今回は早めにやろう」
と考えられるようになる。

すると親が毎回,

「予定を立てなさい」
「そろそろ始めなさい」
と言わなくても,
締切から逆算して,自分で予定を立てられる
ようになっていきます。

■ 第21回,第22回のその先へ


第21回では,「始める力」

第22回では,「自分で回す力」
について書きました。

そして第23回は,「立て直す力」

です。

始める。

自分で進める。
うまくいかなければ直す。
そして,次に生かす。

伸びる子は,

失敗しない子ではありません。

うまくいかなかった時に,
立て直して,次に生かせる子です。


伸びる子の親は,

「できなかった日」を責めるより,
「その次」を一緒に見ています。

できなかった日は,

失敗の日ではありません。
次に生かす練習ができる日です。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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