日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
韓国ドラマなどで、
こんなひと言を耳にしたことはありませんか。
나더러 어쩌라고?
私にどうしろっていうの?
短いのに、なかなかの圧があります(笑)
この文に入っている ~더러。
日本語では「~に」と訳されることが多いのですが、
どんな場面でも使えるわけではありません。
たとえば、
친구더러 선물을 줬어요.
(友達にプレゼントをあげました)
この場合は、
친구한테 선물을 줬어요.
が自然です。
では、~더러は、どんなときに登場するのでしょうか。
言葉が向けられた相手を表す~더러
~더러は、人を表す言葉につき、
その人に何かを言ったり、頼んだり、尋ねたりするときに
よく使われます。
엄마가 동생더러 방을 치우라고 했어요.
母が弟に、部屋を片づけなさいと言いました。
この文では、母の言葉が「弟」に向けられています。
つまり、~더러は、
「その言葉を向けられたのは誰なのか」を示しているのです。
そのため、後ろには間接話法の表現がよく続きます。
친구가 나더러 얼굴이 좋아 보인다고 했어요.
友達が私に、顔色がよく見えると言いました。
엄마가 동생더러 일찍 자라고 했어요.
母が弟に、早く寝なさいと言いました。
친구가 나더러 같이 여행을 가자고 했어요.
友達が私に、一緒に旅行へ行こうと言いました。
선생님이 학생더러 왜 늦었냐고 물었어요.
先生が学生に、なぜ遅れたのかと尋ねました。
伝える内容によって、後ろの形も変わります。
- ~다고:~だと
- ~(이)라고:~だと
- ~(으)라고:~しなさいと
- ~자고:~しようと
- ~냐고:~なのかと
~한테や~보고とは、どう違う?
~더러は、~한테や~보고に置き換えられることがあります。
엄마가 나한테 일찍 오라고 했어요.
엄마가 나보고 일찍 오라고 했어요.
엄마가 나더러 일찍 오라고 했어요.
どれも、
「母が私に早く来るように言いました」
という意味です。
ただし、~한테は、
人に何かを「あげる」「見せる」「送る」など、
幅広い場面で使える表現です。
一方、~보고と~더러は、
その人に向かって何かを言う場面でよく登場します。
特に~더러は、戸惑いや不満を含んだ会話でもよく耳にします。
왜 나더러 하래?
どうして私にやれっていうの?
나더러 그걸 믿으라고?
私にそれを信じろって?
もちろん、~더러自体に悪い意味があるわけではありません。
ただ、思いがけず何かを言われたとき、
「ほかの誰でもなく、私に?」
という気持ちと結びつくことがあるため、
少し強く印象に残るのかもしれません。
日本語にすれば、ほんの一文字の「に」。
けれども韓国語では、
誰に向かって言葉が飛んでいったのかまで
見えてくることがあります。
次に 나더러 어쩌라고? を耳にしたら、
その言葉の先にいる「誰か」にも、
少し注目してみてくださいね ^ ^
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