?? 11月20日、TUFS外語祭で楽しむブラジル喜劇『O Diletante』
オペラ好きのふりをした男が巻き起こす大騒動
11月20日、TUFS外語祭で『O Diletante(オ・ジレタンチ)』が上演されます。
上演時間は12:40~13:30。ポルトガル語上演・日本語字幕付きです。
オペラはお好きですか?
では、もし恋人のお父さんが「オペラが好きな人でなければ、娘とは結婚させない!」と言ったら、どうしますか?
そして、その家族に気に入ってもらうために、「実は僕、オペラ歌手なんです」と、つい知ったかぶりをしてしまったら……。
そこから始まるのが、今回ご紹介する『O Diletante(オ・ジレタンチ)』です。
TUFS外語祭では、11月20日、12:40から13:30まで、1844年のリオデジャネイロを舞台にしたこの楽しい喜劇を楽しむことができます。
作者は、ブラジルを代表する19世紀の劇作家、マルティンス・ペナ。
物語の中心人物は、イタリア・オペラに夢中になっているジョゼ・アントニオ。彼はオペラを「文化的で、上品で、素晴らしいもの」だと信じています。
ところが、娘の婚約者候補であるマルセロは、オペラよりもブラジルの大衆音楽、モジーニャやルンドゥが好き。
これだけでも家族の意見が合わなさそうですが、さらにガウデンシオ・メンデスという弁護士が登場します。
彼はジョゼ・アントニオがオペラに夢中になっていることに気づき、「これはチャンスだ!」とばかりに、なんと自分をオペラ歌手だと偽って、彼の気を引こうとします。
さて、どうなるのでしょう?
当然、そこからは勘違い、嘘、見栄、そして大騒ぎ。
笑いの連続です。
?? なぜオペラが題材になったのでしょう?
実は、この作品が書かれた1840年代のリオデジャネイロでは、イタリア・オペラが大ブームになっていました。
特にベッリーニの『ノルマ』の上演をきっかけに、オペラへの熱狂が広がっていたのです。
マルティンス・ペナは、そんな当時の流行をすぐに劇の題材にしました。
でも、この作品がおもしろいのは、単に「オペラは良くない」「大衆音楽のほうが良い」と言っているわけではないところです。
マルティンス・ペナが笑いに変えているのは、流行に夢中になり、それを自分の教養や洗練の証のように考えてしまう人々です。
そして、これは19世紀だけの話でしょうか?
オペラを、流行のワインやスペシャルティコーヒー、アート、話題のレストランなどに置き換えてみると……。
「あれ? こういう人、どこかにいない?」
と思うかもしれません。
もしかしたら、自分自身だったりして。
?? 約200年前の作品なのに、なぜ今も笑える?
「自分が本当に好きだから好きなのか。それとも、みんなが『素敵』『おしゃれ』『教養がある』と言っているから好きなのか?」
そんなことを考えながら観てみると、この作品の面白さがさらに見えてくるかもしれません。
マルティンス・ペナは、このちょっと意地悪で、でもおもしろい問いを、笑いの中に盛り込みました。
そして約200年後の今、私たちは同じような人々を見て、やっぱり笑うことができます。
今回のTUFS外語祭では、ポルトガル語で上演され、日本語字幕が付きます。
ポルトガル語を勉強している方にとっては、ブラジルのポルトガル語を実際の舞台で聞きながら、日本語字幕で内容を確認できる絶好の機会です。
ブラジル演劇に触れてみたい方も、ポルトガル語を聞いてみたい方も、ぜひ気軽に楽しんでみてください。
TUFS外語祭『O Diletante』
11月20日
12:40~13:30
ポルトガル語上演・日本語字幕付き
オペラが好きじゃなくても大丈夫。
オペラが好きなふりをしている人を見るのは、きっと好きになるはずです。
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