韓国語の単語を勉強するとき、皆さんはどのように覚えていますか?
単語帳を何度も読み返したり、ノートに繰り返し書いたり。
もちろん、こうした勉強方法にも意味があります。
しかし、心理学の研究では、答えを見ずに自分の力で思い出そうとすることも、記憶の定着に重要だとされています。
今回ご紹介するのは「検索練習(想起練習)」です。
検索練習とは?
検索練習とは、以前学んだ内容を、記憶から自力で取り出す練習のことです。
例えば、韓国語で「りんご」は「사과(サグァ)」と言います。
「りんご=사과」と何度も読み直す方法もありますが、少し違う方法を試してみましょう。
日本語の「りんご」だけを見て、「韓国語で何と言うんだったっけ?」と考えてみるのです。
思い出せたら答えを確認します。
思い出せなかった場合も、少し考えてから正解を確認します。
このように記憶から情報を取り出す練習は、長期的な記憶の定着に役立つことが研究で示されています。
なぜ、すぐに答えを教えないのか?
実は、僕自身も普段の韓国語レッスンで、この考え方を意識しています。
例えば、生徒さんが以前習った「길다(長い)」という単語を思い出せなかったとします。
その場合、すぐに答えを伝えるのではなく、少しヒントを出すことがあります。
「反対の意味は짧다(短い)ですよね」
「머리가 ___어요(髪が長いです)のように使いますよ」
このように、記憶を取り出すための手がかりを提示するのです。
もちろん、どうしても思い出せない場合には正解を伝えます。
大切なのは、無理に答えを出してもらうことではありません。
以前学んだことを、自分の頭の中から取り出す機会をつくることです。
なお、正解を確認することも大切です。間違ったまま覚えてしまわないよう、適切なタイミングでフィードバックする必要があります。
スマートフォンで検索する前に、記憶を検索してみる
この方法は、レッスン以外でも簡単に実践できます。
例えば、電車に乗っているとき。
「あれ、昨日という単語は韓国語で何だったかな?」
と思ったら、すぐにスマートフォンで検索するのではなく、まずは少しだけ考えてみるのです。
そして、「어제だった!」と思い出せたら、後から答えを確認します。
思い出せなければ、調べて覚え直せば問題ありません。
もう一つおすすめなのが、単語帳を使った簡単なテストです。
日本語訳だけを見て韓国語を思い出す、あるいは韓国語だけを見て意味を説明する。
これだけでも、ただ読み返す場合とは違う学習の機会になります。
ただし、検索練習の中心は、すでに一度学んだ知識を取り出すことです。まだ覚えていない単語は、まず意味や使い方を理解する必要があります。
「分かったつもり」と「思い出せる」は違う
単語帳を見たときには分かるのに、実際の会話ではなかなか言葉が出てこない。
こうした経験をしたことがある方も多いと思います。
もちろん、会話で言葉が出てこない原因は記憶の定着だけではありません。
しかし、答えを見ずに思い出す練習は、知識をより確実に身につけるための一つの方法になります。
次に分からない単語に出会ったときは、スマートフォンで検索する前に、まずは自分の記憶を検索してみてはいかがでしょうか?
参考研究
Karpicke, J. D., & Roediger, H. L. (2008). The Critical Importance of Retrieval for Learning.
https://doi.org/10.1126/science.1152408
韓国語レッスンについて
Cafetalkでは、答えを覚えるだけでなく、実際に使えるようになるための練習も大切にしています。
文法の理解だけでなく、「聞く・話す」ことを重視しながら、一人ひとりに合った学習方法を一緒に考えています。
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