Cafetalk Featured Tutor Interview

Kei Schönberg

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英語/英会話 フランス語 スウェーデン語

Kei Schönberg Tutor Interview

Q. Kei S-Schöberg先生、こんにちは!まずは簡単に自己紹介をして頂けますか?

A. みなさまこんにちは!

英語・スウェーデン語講師のケイ・シェンベリと申します。私の家族にはいろいろな国の人がいます。日本はもちろんですが、私の父はアメリカ移民であり、私にはフィンランドの血も入っています。長くヨーロッパで暮らしました。学校と会社の都合でフランス・イギリス・スウェーデン・オランダと各国を転勤しました。特にオランダ・マーストリヒトは道を間違えて5分すると、使用言語が2つも3つも変わるので、言語に関しましては随分鍛えられたと思います。

イギリス・ホームステイ先のすぐそばにあるTynemouth城址
Q. 出身地についてお伺いします!先生が育った街について教えてください!

A. 私は神戸で育ちました。クラッシックなインターナショナル・コースの併設された学校で3歳から過ごしました。ヨーロッパからいらっしゃった修道女の方々にとてもかわいがっていただきました。校内の一角にあったカテドラルでは、ウンベルト・エーコ原作で、ショーン・コネリー主演の映画にもなった「薔薇の名前」と同じ茶色の僧衣の方々を見かけることもありました。今でも違う街に行くと北側が「山」で南側は「海」だと思ってしまいます。

私が幼いころ育った街の夜景
Q. 先生のプロフィールによりますと、12年くらいヨーロッパに住んだことがありますね!ヨーロッパの滞在について教えて頂けますか?

A. 私のヨーロッパ滞在歴は12年になります。短期のスイス・ホームステイなどをいれますとそれ以上になります。フランスではロワール川沿いの古城のある街で学校に行きました。スウェーデン・イギリス・オランダにはVolvoから転勤しました。スウェーデンでの滞在が一番長く10年に及びます。スウェーデンの大学(ヨーテボリ大学と現リンネ大学・旧ヴェクシェー大学)を卒業しています。社会科学の学士号を持っています。専攻は歴史と情報科学です。私のお気に入りの街はスウェーデンのヨーテボリです。日本の「五稜郭」と同じ「星形要塞」を基盤として作られた街です。エルヴスボリといいます。観光ボートに乗ると400年前のこの街の姿を垣間見ることができます。

イギリスにホームステイした時
Q. カフェトークのレッスンの時以外は、どの様に過ごされていますか?趣味や興味のあることなどがあれば、教えてください。

A. 私は本を読むこと、調べものをすること、分析をすることが大好きです。またこれらの結果を様々な言語で書いてみたり、レッスンをご提供する際の資料にしたりしています。私の趣味は「歴史をひもとくこと」です。古代文明から現代まで、世界各国の歴史について勉強します。テレビで新しい発見についての学術的ドキュメンタリーを見るのも大好きです。

大学卒業しましてから、中国の“万里の長城”
Q. 先生の経歴についてお伺いします!「言語を教えること」について興味を持ったきっかけはなんでしょうか?

A. 私が言語に興味を持ったきっかけは、いとこなのに、親戚なのに、言葉の通じない人々が身近にいたことです。私にとっては言語は「興味」であると同時に「必然」でもありました。言語は基本的法則「文法」と多くの「例外」で成り立っていると思います。また言語は「生きていて常に進化」しています。とても興味深いものです。日本でも最近スウェーデン語独習本を見るようになりましたが、実際に現地で人々が生活するうえで使用する「言語」とは音も、語彙の意味もかけ離れています。このギャップを埋めるお手伝いをできたらと思っています。

Q. 生徒の皆さんの英語やスウェーデン語を上達させる秘訣や教え方について教えて頂けますか?

A. 英語もスウェーデン語も、「読む」「聞く」「書く」「話す」から成り立っています。スウェーデン語は少し特殊な言語です。英語と同じくヨーロッパの言語ではありますが、英語と違い「学校で慣れ親しんだ音・単語」を発達させるのと少し違います。ことに、スウェーデン語はその話す時の「歌う調子」(プロソディ・韻律といいます)がないと「一生懸命本を読んで勉強したのに通じない!」ということになります。スウェーデン語の上達に関しましては、出来るだけすこしずつ、毎日たとえ15分だけでもいいから、スウェーデン語にふれることを心からお勧めします。英語もそうなのですが、毎日の積み重ねが大事なのはどの言語でも同じかと思います。また毎日少しずつ努力を重ねると語学は着実に身に付き、より良いものになります。時に「どうしたらもっと速く語学を習得できますか」とのご質問をお受けしますが、英語でもスウェーデン語でも「毎日少しずつ」が一番の近道だと信じています。

イギリス・ヨークのヨーク城跡
Q. 先生のレッスンに興味がある生徒さんのために、皆さんが先生のレッスンをよりイメージできる様に、レッスンの様子を教えてください。もし、こだわりのレッスンのスタイルがあれば、それも教えてください。

A. レッスンは様々なレベル・目的をお持ちの生徒様を想定してプランを作っています。しかし同じレッスンでも、生徒様のご希望・目的・課題・環境により、一つとして「全く同じ」内容の授業にはなりません。それぞれの生徒様の得意な分野を足掛かりとして、スウェーデン語独特の名詞・動詞・形容詞の活用や語順を、できるだけストレスのかからない形で習得サポートをできたらと思っています。英語もスウェーデン語も同様ですが、日本語にはない「冠詞」「名詞の複数形」「動詞の活用」「語順」があやふやになるだけで、自分の言いたいことの半分も、現実には相手に伝わらないことがままあります。とはいえ「楽しい、面白い」と思えない学習形態は上達につながりませんので、できるだけ頭の中で「今、学習中の課題を、現実に使用するシチュエーション」を想定しながら、生徒様とご一緒にレッスンをすすめていくように心がけています。限られた時間の中でのレッスンですが、「今日はこれがわかった!今日はこれが言えるようになった!」と思っていただけるようなレッスンを心がけています。

Q. お子様から大人の方向けのレッスンまで、様々なレッスンを提供されているようですが、その中でも特におすすめの授業があれば教えてください!もし、「こういうタイプの生徒さんにはこのレッスンが良い!」というのがあれば、それぞれ簡単に紹介してください!

A. 英語でもスウェーデン語でも、言語には4つの要素「読む」「聞く」「話す」「書く」があります。そこで次のクラスを設けました。

1. 英語レッスン(読解・文法・フリートーク)
英語を理解したい・話したいけれども、「言いたいこと」の日本的ニュアンスがうまく伝わらない、文法的にあいまいな点ががあるために、うまく「文章を組み立てられない」という生徒様のために、英語の知識をはじめからゆっくりと、日本語でご説明を加えながら、基礎固めしていくことを目的としています。日本で出版されていたり、ネットなどの「この日本語は英語でこう言います」情報は、「古すぎ」たり、日本で教える文法的には正しいけれど「現実には使わない」「これを言ったら大問題」ということがありますので、そういったこともお伝えできたらと思っております。

2.「スウェーデン語初級・中級」クラス
スウェーデンで実際に使用されている教科書を使用しながら、全く異なる言語体系を母語とされる生徒様のために、補充問題をご一緒に解いていくレッスンをご用意しました。こちらはスウェーデン語をある程度習われたことのあるかたが対象となっています。スウェーデンで「第2言語としてのスウェーデン語」の授業で使用されているテキストを使っています。

3.「はじめてのスウェーデン語・入門」クラス
スウェーデン語に興味があるけれども、見るのも聞くのも全くはじめて!という生徒様のためのレッスンです。2.でご説明した「スウェーデン語初級・中級」レッスンで使用する教科書は、スウェーデンではスウェーデン語入門者が実際に使用しているものではあるのですが、現実的には初心者には少しハードルが高いのです。そこで準備段階としてこちらのレッスンを設けています。スウェーデン語のアルファベート「ABC」の発音の練習から始めます。挨拶の仕方、お礼の言い方、ちょっとした相づち、簡単な自己紹介の仕方、そしてスウェーデン語の基本的な構造について学習します。こちらのレッスン専用の本も執筆中です。草稿はすでに完成していて、いまCafetalkの皆様のご協力のもと、より良いものに仕上げるよう加筆修正・見やすいレイアウト作成などの作業にはいっています(2019年3月末現在)

4.「一緒に星の王子様を読みましょう」
スウェーデン語のとても特殊な発音習得のためのレッスンを用意しました。「プロソディ・韻律」とはスウェーデン語特有の、歌うようなイントネーションのアップダウンのことです。プロソディという単語は英語にもありますが、英語という言語ではスウェーデン語ほど重要な位置を占めません。しかしスウェーデン語はこの「プロソディ・韻律」なくしてスウェーデン語にはならないのです。単語一つ一つの発音はもちろんですが、それらが組み合わさり一つの文章になったとき、どんな「響き・音・流れ」になるのかに集中し、習得するためのレッスンです。レッスンの内容は生徒様のご要望・レベルによってかわってきます。文法的なこと、文化的背景などをスウェーデン語訳の観点からご説明することもあります。

5.「スウェーデン語読解クラス」
今のところスウェーデン語で「ある程度自分で表現・シンプルなやり取りのできる生徒様」を対象としています。このクラスの意図するところは、「現在使用されているスウェーデン語で書かれた、様々な形態のテキストの読解と新しい語彙の習得」です。ただいまスウェーデンより、初心者の方にも対応できる新しい教材が到着するのを待っているところです。(2019年4月よりすべてのレベルの生徒様へ、スウェーデン語読解レッスンのご提供を予定しております)こちらで使用するテキストはスウェーデンの新聞・雑誌・広告・小説などからの抜粋と多岐にわたります。10代の方のブログの文章もとりあげています。とてもかわいいですよ。

6. スウェーデン語フリートーククラス
上記のレッスンでは、日本語でご説明することが多くなる傾向があります。生徒様と実際にスウェーデン語だけで「ある程度の時間」会話を成立させるための訓練をすることが難しくなる印象を受けております。そのためこちらのクラスをご用意しています。

7. スウェーデン旅行クラス
スウェーデンでの電車・バスの乗り方(スウェーデンのバスは独特の席の取り方、座り方があるのです)切符の買い方、病気になったときの対応、お買い物、スマホのチャージの仕方(これが出来ないと全く身動きとれません!)街の歩き方、コンサートに行きたいなど、生徒様のご希望の内容にフレキシブルに対応いたします。

8. スウェーデン語基本文法「ムーミン谷一家の物語を読みながら」
こちらのクラスはスウェーデン語を勉強したことがある生徒様を対象としています。「文法」特に多岐に及ぶ名詞・動詞・形容詞・副詞の「活用形」と「語順の規則」の細部がはっきりしないのだけれど、文法の問題集を解いていくのはつまらない、という生徒様のために、かわいいムーミンの物語を読みながら「文法」をおさらいしていく内容のレッスンです。ムーミン谷の物語は皆さまもご存知の通り、トーヴェ・ヤンソンによってスウェーデン語で書かれました。トーヴェ・ヤンソンはフィンランド出身の作家です。フィンランドで使用されるスウェーデン語(現在フィンランド全人口の内、約6パーセントの方がスウェーデン語を話します)は、スウェーデンのスウェーデン語に比べて、文法的に「いまふうの例外」が少なく、文法のおさらいに適した教材なのです。「文法は楽しく復習したい、学習したい」という方におすすめです。

Q. 最後に、先生の生徒のみなさん、そして、まだ先生のレッスンを取ったことがない生徒さんに向けて、メッセージをお願いします。

A. いつもレッスンリクエスト・レッスンご受講いただきまして、心から感謝しております。

私も生徒の皆様とともに、よりよいレッスンのご提供のために、常に考え、分析し、研究しています。英語もスウェーデン語も、かじったことはあるけど挫折してしまった方や、なかなか学習を進められない方のレベルアップのため、新しい課題にとりくんだり、補充問題・応用問題などを通し、いつの間にか「新しいことを習得した!新しい言語で表現できるようになった!」と思っていただけるような楽しいレッスンを心がけています。

スウェーデン語は初めての生徒様、ぜひこの美しい言語にご興味を持ってくださいませ。必要になるテキスト・資料は私がたくさんご用意してお待ちしています。

スウェーデン語はかならず話せるようになりますよ!

スウェーデン、Växjö大学構内にある大きなお屋敷の前
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Kei Schönberg


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