メイクが失敗する2つの原因とその要因、そしてその対処法

TAKE

こんにちわメイクアップアーティストのTAKEです。
今回は、メイクが失敗してしまう、原因と要因を考えていこうと思います。色々と考えていくと2つの原因と要因が出てきました。
まず、原因から。
1、イメージとバランスを使ってメイクをしていない
これは、大きな失敗です。私は、常にメイクはイメージとバランスが全てで、他にテクニックも何もいらないと言ってきました。今でもそれは変わりません。これが抜けてしまうと、メイクは成立しません。何も考えないメイクは、何も感じないメイクになります。

2、色の不変なところと変化するところを理解していない。
これも致命的です。色を使ってメイクをするからには、色には不変な部分と、絶えず変化する部分があり、それを理解する必要があります。
まず不変な部分は、青は常に青ということです。これは、物理的なことで、青が赤になることはありません。また、色にはイメージが必ずあります。例えば青のクールなイメージはどこへいってもクールなままです。当たり前と思うかもしれませんが、メイクが上手くいかない人には、これがなんか抜けている感じがしました。
しかし、その物理的に不変な色もTPOによって変化する曖昧さを持っています。これが色の絶えず変化する部分です。同じ青でも太平洋側で見た青と日本海側で見た青では、違った感じに見えるといった統計があるくらいです。これが理解していないと、常に同じメイクでよいといった考えになってしまいます。昼間綺麗と思ったメイクでも、夜同じようには見えないと言うことです。
こういったように色には、物理的に不変なところと、絶えず変化する曖昧な部分が存在することを理解する必要があります。
 
原因が分かったところで、その要因を考えます。
1、何故「イメージとバランス」が抜けてしまうのか?
私も当の本人ではないので、推測にはなってしまいますが、多くの人にアドバイスをした経験から考えると、恐らく分からないと右に倣えると良しという日本独特の文化にある気がします。とっても話が大きくなってしまいましたが、分からないうちは、人と同じことを要求する文化が日本にはあります。これは、経験でそう感じました。メイク学校でも同じです。メイクはTPOに合わせないと決して上手くいきません。人と同じことをしても上手くはいかないのです。

2、何故色の不変的なところと変化するところを理解出来ないのか?
これは、ちょっと違いまして、恐らく誰でも理解しているはずです。ただし、それを無意識に使っていると思っています。何故なら、人は色から感情を感じる事が多々あるからです。それを意識的にやっていないだけです。

原因と要因が分かりましたら、その解決策を考えます。
1、「イメージとバランス」が抜けてしまわないようにするにはどうしたらよのか?
まずは、無理矢理意識的にメイクをしてみることです。それには、練習が必要です。しかし、練習も質が悪いと意味がありません。最も質の高い練習方法とは、「夜メイクを落とす前10分程。その時に自分で考えられるあらゆるイメージとバランスでメイクをして失敗してみる」です。メイクは失敗しないと何がよいのか分かりません。まずは、失敗して下さい。
また、あらゆるイメージとバランスでメイクをするためには、色んなメイクを見て下さい。昔は色んな雑誌を見てイメージを得ることしか出来ませんでしたが、今はインターネットで膨大な量のメイクのイメージとバランスを知る事が可能です。色んなメイクを見ることで、頭の中のイメージがどんどん膨らみます。あとは、それを形にするだけです。しかし、もう一つの問題は少々やっかいです。これはYesNo脳です。物事を全てYesかNoかでしか判断しないことです。メイクでこれをしてしまうとこれもアウトです。色はファジーです。曖昧さも大事です。例えば、「あなたは◯◯だから△△がよい」がまさしくそうです。これは、一つのファクターではありますが、絶対ではありません。

2、何故色の不変的なところと変化するところを理解するにはどうしたら良いのか?
要因で書いたように、誰でも無意識で使っています。要は理解はしているのです。ただ、無意識で。なので、意識的に色を見てみましょう。これは、決して難しい問題ではないと思います。ただし、YesNo脳の解決策は厄介です。「◯◯は△△だ」と決め付けず、ファジーを心掛けましょう。少しずつ練習で「これもありかも」を増やすとよいかと思います。また、そして、私のような変わったアーティスト以外の理論も取り入れながら練習するとよいでしょう。メイクの良いところでもあって
悪いところでもある、「YesだけどNoの時もある。場合によってはそのどちらでもない」を数多く練習で体験し、少しずつ理解していくことですね。だた、ファジーって、日本独特の文化でもありいい部分なんですよ。日本人が他国の友人に「How are you ?」と聞かれると、大体「So so」と答えてしまう、あれです(実際私も良くそう答えます)。直接それとは繋がりませんが、ファジーとは日本独特の曖昧な文化「ワビサビ」です。実は、日本にはメイクにとってとても良い文化があることを再認識して下さい。ある意味それが分かれば、決して厄介な問題ではないのかなぁ、とも思います。

メイクは、原因を見つけ、その要因を探り、それに対しての解決策を考えると必ず上手くいきます。逆にいうと、原因をみつけないままメイクを練習しても決して上手にならないといういこと。
メイクが上手な人は、これを理解しているか、無意識に理解しているかのどちらかです。決して、テクニックどうこうではありません。そもそもテクニックが重要視されるのは、プロの現場のみと覚えておいて下さい。
そして、メイクは決してあなたにとって一つではありません。「How many faces do you have ?」(2015_10_09のコラム参照)これは1999年に当時世界でNo3と言われたメイクアップアーティスト、フラン・クーパーの言葉です。この時、フランはこうもいっていました。「何故、日本人はみんな一緒の顔なの?」
色を理解した上でイメージとバランスを駆使して、色んな顔を持ってみて下さい。違った世界が広がるはずです。
專欄文章僅代表作者個人觀點,不代表咖啡滔客的立場。

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